サッカーゲーム没頭から指導者の道へ? 伊東純也と“1歳”しか変わらない青年監督の戦い

ベンチから指示を出すスティル photo/Getty Images

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テレビゲームで指導者の道へ目覚めた

日本代表FW伊東純也の所属するスタッド・ランスは昨年10月に指揮官オスカル・ガルシアを解任し、その後任にアシスタントコーチを務めていたウィリアム・スティルを指名した。

スティルには選手としての実績がなく、年齢は1992年10月生まれの30歳とかなり若い。伊東が1993年3月9日生まれの29歳となっているため、学年的には同じと見ることもできる。

しかし結果は出ている。12月29日にはレンヌを3-1で撃破し、これで就任から6試合で3勝3分と負けがない。ガルシア体制では3バックを選択することも多かったが、スティルは4-2-3-1を選択。
英『The Guardian』はスティルが伊東とアレクシス・フィリップスを軸に積極的なプレスを展開していると評価しており、ガルシア体制よりもアグレッシブなスタイルで戦っていることが今の成功に繋がっていると分析している。

スティルは2011年とかなり早い段階からU-18プレストン・ノース・エンドでコーチング業を始め、そこからベルギーのシント・トロイデン、リールセ、スタンダール・リエージュなどでビデオアナリストを担当。その後ベールスホットなどでの指導経験を経てランスのアシスタントコーチに就任している。

同メディアによれば、スティルは10代の頃にテレビゲームのフットボールマネージャーに没頭したのだとか。その頃に選手ではなく指導者の道に進む決意をしたようで、戦術面にかなりのこだわりを持つ指導者と推測できる。

こうしたプロフィールの青年指揮官に任せるのも面白いが、ランスの勢いはどこまで続くのか。地道にコーチング業を続けてきたスティルにとって今回の仕事はビッグチャンスであり、上手くいけば現バイエルン指揮官ユリアン・ナーゲルスマンのように若くして5大リーグのビッグクラブを任される指導者へと育っていくかもしれない。

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