10代から“ドイツの天才”と騒がれた男の現状 PSG行きから始まった苦戦にまだ出口は見えない

今季はベンフィカでプレイするドラクスラー photo/Getty Images

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本来はW杯カタール大会でも主力だった

18歳と8ヶ月だった2012年3月にドイツ代表デビューを飾ってから約10年。当時シャルケで天才と騒がれたテクニシャンのキャリアは崩れた。

現在所属するポルトガルのベンフィカでも結果が出ていないのは、29歳を迎えたMFユリアン・ドラクスラーだ。

昨年のFIFAワールドカップ・カタール大会では19歳のMFジャマール・ムシアラがドイツの天才プレイヤーと注目されたが、10年前のドラクスラーもそれに近いインパクトがあったと言える。現ドイツ代表監督ハンジ・フリックも最後までドラクスラーを代表候補と見ていたはずだが、今季もドラクスラーは怪我の影響もあって調子が上がっていない。ワールドカップでメンバー外となるのも仕方がない。
ドラクスラーのキャリアが大きく変わったのは、2017年の冬にヴォルフスブルクからパリ・サンジェルマンへ移籍してからだ。才能は申し分ないが、さすがにネイマールらと競うのは厳しかった。今ではキリアン・ムバッペ、リオネル・メッシもおり、ドラクスラーにポジションはない。

昨夏にはポルトガルの名門ベンフィカにレンタル移籍したが、ここでもリーグ戦6試合で1ゴールと思うような結果は出ていない。スペイン『as』はこのままパリへ戻ることになると見ており、29歳ドラクスラーの将来は不透明だ。パリでも戦力とはカウントされないだろう。

本来ならばカタール大会でドイツ2列目の中心となっているはずだったが、パリへ移籍してからは思うようなキャリアを描けていない。天才と騒がれてきただけに、少々寂しい現在地となってしまっている。

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