王者ミランをサレルニターナの新守護神オチョアが苦しめる 前半早々にレオン&トナーリ弾が決まるも追加点を奪えず辛勝

トナーリは1ゴール1アシストの活躍を見せた photo/Getty Images

2位ミランが12位サレルニターナのホームへ乗り込んだ

4日、セリエA第16節サレルニターナ対ミランの試合が行われた。ワールドカップ終了後最初の公式戦ということもあり、両チームともに良いリスタートを切りたい一戦。サレルニターナにはワールドカップでメキシコ代表の一員として活躍したGKギジェルモ・オチョアが新たに加入しており、彼にとってはこれがセリエAデビュー戦となった。
 
試合開始直後はホーム・サレルニターナが積極的にミランを攻め立てる展開となった。しかし、6分にはカウンターからFWラファエル・レオンが抜け出し、キーパーと1対1の場面を創出。サレルニターナはピンチを迎えたが、ここはオチョアが防いでみせた。
 
このプレイで流れを掴んだミランは10分に先制点を奪う。左サイドに開いていたMFサンドロ・トナーリの縦パスから再びレオンが最終ラインの裏へと抜け出す。今度はオチョアをドリブルでかわし、やや角度のないところから左足でシュート。しっかりと決めきってスコアを0-1とした。
 
15分にはまたまたレオンがチャンスを作る。左サイドの突破からクロスをあげると、相手DFに跳ね返されたボールがエリア手前にいたトナーリの下へ。彼のシュートは一度オチョアに弾かれたが、こぼれ球を拾ったMFブラヒム・ディアスから落としを受けたトナーリが、ゴール左へとシュートを突き刺した。
 
その後も度々ミランがサレルニターナゴールに迫ったが、FWオリヴィエ・ジルーのシュートなどをオチョアがセーブ。0-2のスコアで前半を終えた。
 
ミランの勢いは後半に入ってからも止まらない。58分、左サイドのFKからMFイスマエル・ベナセルがクロスを送ると、ゴール前は混戦模様に。DFフィカヨ・トモリとB・ディアスの2人で押し込んだが、VARの介入によりB・ディアスのオフサイドが取られ、ゴールは取り消された。
 
3ゴール目を狙いながらもオチョアの壁をどうしても崩せないミランは、83分にサレルニターナに反撃を許してしまう。途中出場のFWフェデリコ・ボナッツォーリが右からのクロスに合わせて、スコアを1点差に縮めた。その後は両チームともにギアを上げて追加点を奪いにかかったが、1-2のまま試合は終了。苦しみながらもミランがなんとか逃げ切った。
 
前半早い時間帯に2点をリードしながらもなかなか試合を決められないという課題は出たが、首位ナポリにこれ以上離されたくないミランにとってここで勝ち点3を取り切れたことは大きいだろう。サレルニターナもオチョアがこのハイパフォーマンスを維持できれば、もう少し順位を上げていけるはずだ。

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