南野拓実の2023年はどうなる “ジダン風”と称賛される17歳の逸材まで登場で激化するモナコのポジション争い

南野はモナコで定位置を確保できるか photo/Getty Images

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モナコでも出番は増えてこない

FIFAワールドカップ・カタール大会へ向けて出番を増やすべく昨夏にリヴァプールを離れ、モナコへと移籍した日本代表FW南野拓実。フランスの地で出番を増やして森保一監督にアピールする狙いがあったはずだが、想定外だったのはライバルの多さだ。

以前よりモナコは充実した攻撃陣を抱えるクラブではあったが、その競争力は想像以上に高かった。エースのFWウィサム・ベン・イェデル、ドイツ人FWケビン・フォラント、技巧派MFアレクサンドル・ゴロビン、昨夏に加わったスイス代表FWブリール・エンボロなど、2列目から前線にかけて各国代表クラスのタレントが揃う。

さらに、2023年にブレイクしそうなのが17歳のFWエリーゼ・ベン・セギルだ。
モナコは12月28日より国内リーグの戦いを再開させ、再開後の初戦でオセールと激突。南野も先発のチャンスを得たが、このゲームで輝いたのはベン・セギルだった。

モナコの指揮官フィリップ・クレメントは後半開始より3枚も交代カードを切っており、その1枚は南野だった。45分だけで交代することになった南野はベンチから後半戦を見守ることになり、その後半よりピッチへ入ったのがベン・セギルだった。

ベン・セギルはこのゲームで2ゴールを記録。勢いそのままに自節のブレスト戦には先発出場しており、仏『Foot365』はその堂々としたパフォーマンスを元フランス代表MFジネデイーヌ・ジダンと重ねている。

「モナコの若い才能はブレスト戦でジダン風の美しいプレイを見せた。彼には才能がある。それに議論の余地はない」

このブレスト戦で南野に出番はなく、後半戦もスタートは厳しい。日本代表の方は森保ジャパン継続が決まったが、ここからは再びのサバイバルだ。ワールドカップ・カタール大会のメンバーも今後のポジションが保証されることはなく、まずはクラブでアピールしていかなければならない。

日本の10番を背負ってきた南野はカタール大会までの第一次森保政権では主力を務めた時間が長かったが、果たして2026年大会へもう一度アピールできるだろうか。

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