AT正確計測で“前後半30分ハーフ”への短縮案もあり? サッカー界に新たなる提言

カタール大会ではアディショナルタイムの長さが話題に photo/Getty Images

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カタール大会での経験から英紙が提案

2022年のFIFAワールドカップ・カタール大会では様々なシステムや考え方が導入された。半自動オフサイド判定技術などテクノロジーの進化もその1つだ。

他には『長いアディショナルタイム』も変更点に挙げられる。これまでより正確にアディショナルタイムを計測することにより、7分や8分といったアディショナルタイムが当たり前の光景となっていた。

英『Daily Mail』は、これを2023年以降のサッカー界でも続けるべきと主張。45分ハーフの中でプレイしていない時間が多いのであれば、やはりアディショナルタイムは正確に計測すべきだろう。
また同メディアは、サッカーをより良いスポーツへと発展させるべくいくつかの提言をしている。その1つがワールドカップ・カタール大会式アディショナルタイムの計測と、それによる試合時間の短縮だ。45分ハーフとするのではなく、これを30分や40分に短縮してはどうかと提案している。

交代枠が5つに増えたことも含めると、前後半の時間を短縮すればもっとハイエネルギーなフットボールが展開されるに違いない。またアディショナルタイムを含めて試合時間が100分を超えてしまうのは長すぎるとの指摘もある。

さらに、『5ゴール以上奪ったチームにボーナスポイント』なる案も提示されている。これは主にリーグ戦を戦うクラブシーンでのものだが、3-0や4-0になると試合の緊張感が薄れてしまうことも少なくない。それを5ゴール以上奪えばボーナスポイント付与とすることで、攻撃の手を緩めないスペクタクルな展開が期待されるというのだ。もちろんこれをワールドカップのグループステージで導入することも可能だろう。

また、このシステム導入で攻撃的なスタイルを志向するチームが増えることも期待されている。0-0の守り合いもサッカーの魅力ではあるが、世界的には得点が多く決まる展開の方が好まれるか。

昨年のカタール大会は21世紀史上最も面白かったワールドカップとも評判だったが、そこからヒントを得ながらサッカーを進化させていけるのか。2026年大会は出場国が48に増加されることもあり、サッカー界に変化の波がきているのかもしれない。

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