フリー移籍からたった半年で“1億ユーロ”の男になる? ブンデス、W杯で暴れたFWの評価は上がり続ける

フランクフルトで一気にブレイクしたコロ・ムアニ photo/Getty Images

今季最大のサプライズ選手と言ってもいい

昨夏ナントからフリーでフランクフルトにやってきた男の運命は大きく変わった。

この半年ほどで評価が急上昇しているのは、フランス代表FWランダル・コロ・ムアニだ。

ナントからフランクフルトに加入した際はほとんど無名に近い存在だったが、今季のブンデスリーガ開始時点から足下の技術が想像以上に柔らかいと評判を呼び、身体能力の高さも印象的だった。191cmのサイズを誇りながら機動力もあり、ここまでリーグ戦14試合で5ゴール9アシストの成績を残している。

それがフランス代表監督ディディエ・デシャンの目に留まり、コロ・ムアニはFIFAワールドカップ・カタール大会を戦うフランス代表メンバー入りを果たした。負傷者の影響があったとはいえ、タレント集団のフランス代表メンバーに割って入るのは特別なことだ。

しかも決勝のアルゼンチン戦では途中出場からパワフルなプレイでチームに貢献し、0‐2と追い詰められていたチームを立て直すことに成功。GKに止められてしまったが、終盤にはコロ・ムアニにも決定機があった。あれを決めていればフランスが連覇を果たした可能性が高く、コロ・ムアニは英雄となっていたことだろう。

そこまで上手くはいかなかったが、アピールは十分だ。今やビッグクラブが獲得へと調査を始めており、周辺は騒がしくなってきた。24歳と若いことも魅力で、争奪戦は避けられない。問題は移籍金額がどこまで上がるかだろう。

独『sky Germany』はフランクフルトが来季の欧州カップ戦出場権獲得に成功した場合は、コロ・ムアニがもう1シーズン残留する可能性が高くなると見ている。現在フランクフルトは4位につけているため、この条件を満たすことは不可能ではない。

ただ、失敗した場合はビッグクラブが手を伸ばしてくるはずだ。同メディアはその移籍金が1億ユーロにも達するかもしれないと見ているが、昨夏フリーでやってきたストライカーの評価はとんでもないほど上昇している。半年でスターになったコロ・ムアニはどこへ向かうのか。フランクフルトもここまでのブレイクは予想していなかっただろう。

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