ミランの「替えの効かないワイルドカード」 レオン、トナーリにも負けない重要人物はベナセルだ

攻守において貢献度の高いベナセル photo/Getty Images

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今季ミランのキーマンと言える

4日に行われたセリエA第16節サレルニターナ戦を1-2の勝利で飾ったミラン。エースFWラファエル・レオンが先制点を決め、MFサンドロ・トナーリも1ゴール1アシストの活躍を披露したが、トナーリの相棒を務めるMFイスマエル・ベナセルのプレイも随所で効いていた。
 
このサレルニターナ戦のミランは、トナーリの縦パスから最終ラインの裏に抜け出したレオンが幸先良くゴールを決め、前半の早い時間帯に先制に成功。その5分後には先制点をアシストしたトナーリが追加点を奪い、リードを広げた。相手GKギジェルモ・オチョアの好パフォーマンスもあり3点目を奪うことはできなかったが、なんとか逃げ切りに成功している。
 
そんななかでも伊『Gazzetta dello Sport』は、中盤を支配するベナセルのことを「替えの効かないワイルドカードだ」と称賛。ビルドアップとディフェンスの両方でベストを尽くすことは誰にでもできることではないとそのすごさを伝えている。
 
この試合の彼のパフォーマンスの高さはデータにも表れている。パス成功数50、タッチ数73、クロス数4、タックルによるボール奪取数3はいずれもチームトップの数字だ。
 
ベナセルはこの試合だけでなく、シーズン前半戦もミランの核として機能していた。MFフランク・ケシエが昨季限りで退団したこともあり、今季はここまで公式戦22試合に出場し、うち先発出場は19試合。ステファノ・ピオリ監督の信頼をがっちりと掴んでおり、ミランの選手の中で最も試合に出場している。
 
今節では首位ナポリがインテルに敗れたこともあり、2位につけているミランはナポリとの勝ち点差を5に縮めることができた。リーグ2連覇を狙う上で、今後もベナセルの活躍は欠かせないだろう(データは『FBREF』より)。

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