FA杯でもラッシュフォードが躍動! 3ゴール全てに絡む活躍を見せ、マンUがエヴァートンを撃破

この試合でもラッシュフォードは結果を残した photo/Getty Images

両チームともに気合い十分の一戦となった

7日、FAカップ3回戦マンチェスター・ユナイテッド対エヴァートンの試合が行われた。マンUはFIFAワールドカップ・カタール大会明けから公式戦4連勝中。しかも、その4試合全てを無失点で終えており、FWマーカス・ラッシュフォードは全ての試合でゴールをゲットしている。絶好調の中で迎えたこの一戦、エリック・テン・ハーグ監督はDFリサンドロ・マルティネスの代わりにDFルーク・ショーをセンターバックで起用した以外、ほぼベストメンバーを揃えてきた。
 
一方のエヴァートンは、マンUとは対照的にワールドカップ明けの公式戦3試合を1分2敗で終えている。現在彼らは降格圏の18位に沈んでおり、フランク・ランパード監督の解任も囁かれている。エヴァートンにとってはより大きな意味を持つ一戦となった。
 
試合は4分に早くも動く。FWアントニー・マルシャルが前線でボールを収めると、左サイドに張っていたラッシュフォードへ展開。1人かわしてグラウンダーのクロスを入れると、逆サイドのアントニーがスライディングで押し込み、マンUが幸先良く先制に成功した。
 
エヴァートンも黙っていない。13分にFWデマライ・グレイが左ポスト直撃のシュートを放つと、その1分後には同点弾を奪う。MFアマドゥ・オナナのラストパスにFWニール・モペイが抜け出し、エリア内右の角度のないところからシュート。これがデ・ヘアの足に当たりながら股下をすり抜け、ゴール前にいたDFコナー・コーディが詰め切った。
 
その後はマンUが押し込む展開が続き、5バックを敷くエヴァートンはカウンターからチャンスを窺う。しかし、ポゼッションのみならずカウンターの質も高いマンUが、エヴァートンのカウンターを防いでから逆にカウンターをお見舞いするといった場面も。前半終盤にはMFクリスティアン・エリクセンの惜しいミドルシュートなどもあったが、スコアは動かないまま1-1で試合を折り返した。
 
後半が始まると、直後に災難がエヴァートンを襲う。DFタイレル・マラシアと競り合ったMFアレックス・イウォビが負傷し、51分にMFアブドゥライェ・ドゥクレと途中交代。その直後には、ラッシュフォードがあげたグラウンダーの速いクロスがコーディの足に当たり、ボールはゴールへと吸い込まれる。オウンゴールという形でマンUが勝ち越した。
 
このままでは終われないランパード監督は69分に動く。モペイに代えてFWドミニク・カルバート・ルーウィンを投入。すると73分、そのカルバート・ルーウィンが右サイドからのグレイのクロスを胸で押し込みゴールをゲット。かに思われたが、その後判定はオフサイドに覆り、惜しくもノーゴールに。追いつくことはできなかった。

終盤に差し掛かるとテン・ハーグ監督は逃げ切りを図る。83分にDFハリー・マグワイアを投入。76分から出場していたL・マルティネスとDFラファエル・ヴァラン、マグワイアの3人が最終ラインに並んだ。

なんとしても試合を振り出しに戻したいエヴァートンはアディショナルタイムにマンUゴールに迫るが、得点を奪うには至らず。それどころか終了間際にDFベン・ゴッドフレイがFWアレハンドロ・ガルナチョをエリア内で倒してしまい、PKの判定に。これをラッシュフォードが落ち着いて沈め、3-1のスコアで試合は終了した。

この結果、マンUがFAカップ4回戦進出を決めた。彼らはカラバオカップでも勝ち上がっており、ヨーロッパリーグでもまだ敗退していない。タイトル獲得の可能性をより一層高める勝利となった。一方のエヴァートンにとっては非常に厳しい結果となってしまった。背水の陣で臨みながらこの試合を落としてしまったランパード監督の去就はどうなるのか。

記事一覧(新着順)

電子マガジン「ザ・ワールド」No.299 フリック・バルサ徹底分析

雑誌の詳細を見る

注目キーワード

CATEGORY:コラム

注目タグ一覧

人気記事ランキング

LIFESTYLE

INFORMATION

記事アーカイブ