FWエイブラハムが後半ATに劇的同点弾をゲット! ミランは2点のリードを守りきれずローマとドロー

最後にエイブラハムがゴールを決めた photo/Getty Images

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前節のインテル対ナポリに続くビッグマッチとなった

9日、セリエA第17節ミラン対ローマの一戦が行われた。前節で首位ナポリが今季初黒星を喫したこともあり、サレルニターナに苦戦しながらも勝利したミランは彼らとの勝ち点差を5に縮めた。強敵との対戦とは言え、連勝を飾ってこの差をきっちりとキープしたいところ。一方のローマも前節でボローニャから勝利を収めているが、FIFAワールドカップ・カタール大会直前のトリノ戦でレッドカードを受けたジョゼ・モウリーニョ監督はこのミラン戦までベンチ入り禁止。アシスタントコーチのサルヴァトーレ・フォーティ氏がベンチで指揮をとった。
 
試合は静かな立ち上がりとなったが、徐々にピッチの至る所で激しいデュエルが見られるようになった。そんな中、最初に大きなチャンスを作り出したのはミラン。29分、攻め上がったDFテオ・エルナンデスがエリア手前にいたMFブラヒム・ディアスへ横パスを送ると、鋭いミドルシュートがキーパー正面に飛ぶ。これはGKルイ・パトリシオがバーの上へと弾き出した。
 
ところが、そこで得たCKからミランが先制弾を生む。MFサンドロ・トナーリの蹴ったボールをDFピエール・カルルが頭で押し込み、30分にゴールをゲット。効率良くリードを奪うことに成功した。
 
これでローマは攻めざるを得なくなったが、なかなか決定機を迎えられない。42分には左サイドのMFニコラ・ザレフスキがカットインからカーブシュートを放ったが、これはわずかに枠の右へ。その後もFWパウロ・ディバラがシュートを打つ場面があったが枠は捉えず。1-0のままハーフタイムを迎えた。
 
後半に入ってからも引いてカウンターを狙うローマに対し、ボールを持ってチャンスを窺うミランという構図は変わらず。さすがにそろそろ流れを引き寄せたいローマは、FWニコロ・ザニオーロとMFブライアン・クリスタンテに代えて、MFネマニャ・マティッチとMFベンジャミン・タヒロビッチを65分頃に投入。両者ともにボランチの位置に入り、MFロレンツォ・ペッレグリーニが一列ポジションを上げた。
 
一方のミランも中盤の選手を入れ替える。70分にMFトンマーゾ・ポベガ、74分にMFアステル・ヴランクスが途中出場。するとこの2人が早速仕事をやってのける。77分、ローマの攻撃を跳ね返したミランがカウンターを発動すると、ヴランクスから左サイドのレオンへとボールが繋がる。FWオリヴィエ・ジルーがダイアゴナルランで相手DFを引きつけると、逆サイドにいたポベガがフリーに。ポベガはレオンからのパスを左足で落ち着いてゴールに流し込んだ。
 
しかし、ローマが終盤に意地を見せる。87分、CKからDFロジェール・イバニェスがヘディングシュートを決め、1点を追い上げる。さらに後半アディショナルタイム、右サイドで得たFKからペッレグリーニがクロスを入れると、マティッチがヘディングシュート。GKチプリアン・タタルシャヌがこれを弾いたが、FWタミー・エイブラハムが押し込み土壇場で同点に追いついた。

試合はそのまま2-2で終了。2点を返したローマにとっては貴重な勝ち点1となった。せっかくのリードを活かしきれなかったミランは、ナポリとの勝ち点差が7に広がってしまった。前節のサレルニターナ戦でも終盤にゴールを許していただけに、最後まで無失点で試合を終わらせることが今後の課題となるだろう。

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