レアルから減るスペイン人選手に危機感 スペイン代表強化はこのままで大丈夫か

ビジャレアル戦ではレアルの先発にスペイン人選手が1人もいなかった photo/Getty Images

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W杯で結果出なかったスペイン代表の再建はどうなる

7日に行われたリーガ・エスパニョーラ第16節のビジャレアル戦にて、レアル・マドリードのスタメンにスペイン人選手が1人も入っていない事態が起きた。これはクラブ史上初の出来事だったようで、少し変わった記録が注目を集めることになった。

それでも白星を稼げているのであれば、クラブ的には問題ないだろう。気になるのはスペイン代表への影響だ。スペイン代表は昨年のFIFAワールドカップ・カタール大会でも日本代表に敗れたり、ベスト16でも伏兵モロッコ代表にPK戦で敗れるなど苦い思いをしたばかり。大会中からティキ・タカの終焉と騒がれ、スペインは本格的に自分たちの戦いを見つめ直していく段階を迎えている。その際にレアルでスペイン人選手の存在感が薄くなっているのは気がかりだ。

プレイスタイルも重要だが、やはりベースには優秀な人材が不可欠。バルセロナではガビ、ペドリ、アンス・ファティなど若いスペイン人選手が奮闘しているが、バルセロナだけでは不十分だ。やはりスペイン国内でも2強と言われるバルサ&レアルでスペイン人選手が活躍してこそ代表チーム強化に繋がる。
今冬にはパルメイラスに所属する16歳のブラジル人FWエンドリックと契約を結んだことが話題となり、エンドリックは2024年にレアルへ合流してくる。ヴィニシウス・ジュニオール、ロドリゴ・ゴエスによるブラジル人FWトリオ完成なんて期待の声もあるが、スペイン『as』は「スペインはブラジル代表ではない」と冷静な見解も示している。

黄金期を築いた2000年代後半から2010年代前半にかけてのスペイン代表は、クラブチームの方もチャンピオンズリーグやヨーロッパリーグで結果を出していた。それが今季はレアルしかチャンピオンズリーグ決勝トーナメントに進めず、そのレアルでもスペイン人選手が減少しているのは気がかりだ。

果たしてスペイン代表はどうなっていくのか。近年は補強が上手く機能しているが、若手スペイン人選手が少ない現状には注意する必要がありそうだ。

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