ベルギー代表に続く“ポルトガル黄金世代”のお仕事 R・マルティネスはC・ロナウド含むスターをどう活かす

ポルトガル代表監督に就任するマルティネス photo/Getty Images

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今のポルトガルも特別な世代だ

昨年のFIFAワールドカップ・カタール大会を最後に、ポルトガル代表監督フェルナンド・サントスが退任。その後任には、ベルギー代表監督を務めてきたロベルト・マルティネスが就任することになった。

この動きはなかなかに興味深い。マルティネスは2016年から6年半にわたってベルギー代表の監督を務めてきたが、この期間のベルギーはご存知の通り『黄金世代』と呼ばれていた。エデン・アザール、ケビン・デ・ブライネ、ロメル・ルカク、ティボー・クルトワらスターが揃っており、ワールドカップかEUROのタイトルをゲットすることが期待されていたのだ。

残念ながら、マルティネスはベルギーを頂点へは導けなかった。続いての仕事場はポルトガル代表監督となったわけだが、今のポルトガルも黄金世代と呼んでいいスター軍団だ。
FWラファエル・レオン(ミラン)、ジョアン・フェリックス(アトレティコ・マドリード)、カタール大会でブレイクを果たしたゴンサロ・ラモス(ベンフィカ)らFW陣はワールドクラスのタレントになる素質を秘めており、それを支える中堅世代のMFブルーノ・フェルナンデスやベルナルド・シウバらも4年後のワールドカップ2026年大会へ向けた主力だ。

中盤は他にもヴィティーニャ(PSG)、ルベン・ネベス&マテウス・ヌネス(ウォルバーハンプトン)、最終ラインもルベン・ディアス(マンチェスター・シティ)が健在で、ベンフィカのアントニオ・シウバ(19)のような若いセンターバックもワールドカップメンバーに名を連ねていた。

サイドバックではヌーノ・メンデス(PSG)、ジオゴ・ダロト(マンチェスター・ユナイテッド)、ジョアン・カンセロ(マンチェスター・シティ)ら攻撃面に力のある選手が揃っており、EURO2024や3年半後のワールドカップでは優勝候補の一角に挙げられるだろう。ユース年代も結果を残しているだけに、この世代でタイトルを獲ってほしいと考えているファンは多いはず。

そして最後にFWクリスティアーノ・ロナウドだ。ここ1、2年は厳しい批判も浴び、今冬にはついに欧州を離れてサウジアラビアのアル・ナスルと契約。37歳を迎え、全盛期は過ぎたと見ていいだろう。しかし、ロナウドはまだ代表チームへの気持ちを失っていない。

スペイン『MARCA』によると、マルティネスもロナウドに関してはこれから話し合っていくと語っている。

「フットボールの決断はピッチで下すべきであり、私はオフィスで決断する人間ではない。まずは前回のワールドカップメンバーの26選手に連絡するところからで、クリスティアーノもそのリストに入っている。彼は代表に19年間在籍していて、リスペクトから腰を据えて話さないと」

若いレオンやフェリックスらを中心としつつ、ロナウドらベテラン世代とどう融合させていくのか。マルティネスはベルギー代表に続いて野心的な代表チームの指揮を執ることになり、ポルトガル黄金世代をEUROかワールドカップの頂点へ導けるのか注目される。

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