ジェズスの穴埋めるエンケティア&仏で10ゴールのバログン アーセナルの前線に吹く新たな風

エンケティアはチャンスを活かしている photo/Getty Images

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10代の頃から注目されてきた2人が本格ブレイク

アーセナルの最前線に新たな風が吹いている。

現在ガブリエウ・ジェズスが負傷離脱しているが、懸命にその穴を埋めているのがFWエディ・エンケティア(23)だ。これまではアレクサンドル・ラカゼットやピエール・エメリク・オバメヤンらトップクラスの先輩ストライカーがいたこともあり、エンケティアはなかなかトップチームで出番を獲得できなかった。

しかし、U-18やU-21のカテゴリーでは継続的にネットを揺らすなどエンケティアは地道にアピールを続けてきた。その実力は確実に上がっており、負傷離脱中のジェズスに代わるセンターフォワードとして頼もしく感じるところもある。
9日のFA杯3回戦・オックスフォード戦では2ゴールを記録し、チームの3-0勝利に貢献。試合後には指揮官ミケル・アルテタもエンケティアを称賛していた。

「エンケティアは非常に落ち着いていたね。素晴らしいフィニッシャーだし、走り出すタイミングも素晴らしい。彼は自分のクオリティを示しているし、パフォーマンスはどんどん良くなっている。彼には本当に満足しているよ。ジェズスが戻ってくるまで数カ月かかるのは簡単ではないが、現時点で起用できる選手を最大限に活かさないとね」(英『BBC』より)。

さらにもう一人。フランスのスタッド・ランスにレンタル移籍しているFWフォラリン・バログン(21)も強烈なインパクトを残している。

アーセナルからスタッド・ランスへと武者修行に出ているバログンは、ここまでリーグ・アンで10ゴールを記録。これはチーム総得点のちょうど半分だ。ここまでは予想を上回る活躍ぶりで、早くバログンをアーセナルで見たいと考えるサポーターも多いはず。

日本代表FW伊東純也も所属するスタッド・ランスは現在10位と中位に位置しているクラブで、決して強豪というわけではない。シュートチャンスは限られるが、バログンはここまで43本のシュートで10ゴールを奪っている。

43本のうち20本が枠に飛んでいるのも印象的で、データサイト『WhoScored』もバログンの得点感覚を称えている。来季以降アーセナルの戦力にしたい点取り屋と言える。

エンケティア、バログンと2人の若きストライカーが結果を出しているのは非常に大きな収穫で、10代の頃より注目されてきた2人がいよいよ本格的な戦力になる時だ。怪我がなければ来季もジェズスが1番手で固定されるだろうが、エンケティアとバログンのヤングスター2名が成長していることにはサポーターも特別な思いがあることだろう。

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