マンチェスター・ダービーを制したのは逆転成功のマンU! B・フェルナンデス&ラッシュフォード弾でシティを下す

2ゴールを生んだB・フェルナンデス photo/Getty Images

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上位同士のマンチェスター・ダービーとなった

14日、プレミアリーグ第20節マンチェスター・ユナイテッド対マンチェスター・シティの一戦が行われた。
 
ホームのマンUは勝ち点35でリーグ4位に位置。ワールドカップ明けは公式戦6連勝中と好調で、特にFWマーカス・ラッシュフォードは6戦連続でゴールを奪うなど爆発している。対するシティは勝ち点39の2位。直近のカラバオカップ・サウサンプトン戦は2-0で落としたものの、その前に行われたチェルシーとの2連戦はどちらも勝利。昨年10月の対戦時には6-3でマンUを下しただけに、その再現が望まれた。
 
今日はMFカゼミロとMFクリスティアン・エリクセンの2人ではなく、カゼミロとMFフレッジの2人を中盤で起用してきたエリック・テン・ハーグ監督。エリクセンはトップ下に入り、MFブルーノ・フェルナンデスが右サイドを担った。この采配が功を奏したマンUは硬い守備を見せ、ボールを保持するシティになかなかチャンスを作らせなかった。
 
そして最初にチャンスを作ったのもマンUだった。11分、高い位置でボールを奪うと右サイドを抜け出したMFブルーノ・フェルナンデスにボールが渡り、シュート。これは惜しくも枠の左へと外れた。
 
対するシティの初シュートは23分。MFベルナルド・シウバのクロスがファーへ流れると、ボールはFWアーリング・ハーランドの下へ。フレッジとカゼミロが身を挺してシュートコースに入り、これをブロックした。
 
30分台に入ると好調ラッシュフォードに2度のビッグチャンスが訪れる。まずは34分、低い位置でボールを奪ったマンUは、B・フェルナンデスのロングパスからカウンターを発動。左サイドを抜け出したラッシュフォードはキーパーもかわしたが、シュートはDFマヌエル・アカンジにブロックされた。続いて37分、今度はエリクセンのパスからラッシュフォードが左サイドを抜け出す。しかし今度はGKエデルソン・モラレスがシュートをセーブした。
 
前半アディショナルタイムにはシティのDFカイル・ウォーカーが遠目からミドルシュートを放ったが、これは惜しくも枠の右へ。試合は0-0のままハーフタイムを迎えた。
 
マンUのテン・ハーグ監督は後半頭からカードを切る。最前線のFWアントニー・マルシャルに代えてFWアントニーを投入。普段は右ウイングを担当するアントニーだが、今回はそのままセンターフォワードの位置に入った。
 
対するシティのジョゼップ・グアルディオラ監督も、57分にFWフィル・フォーデンを下げてFWジャック・グリーリッシュをピッチに送り出す。するとそのグリーリッシュがいきなり結果を出す。60分、FWリヤド・マフレズの右サイドの仕掛けからMFケビン・デ・ブライネがエリア内に侵入。クロスを上げるとグリーリッシュが頭で合わせ、主導権を握るシティが念願の先制点を奪った。
 
1点を追うことになったマンUは、この辺りでアントニーとB・フェルナンデスがポジションを入れ替える。アントニーが右ウイング、B・フェルナンデスがCFとなった。さらに72分には、若きジョーカーFWアレハンドロ・ガルナチョをエリクセンと代える。今度はラッシュフォードがCFに入り、2列目は左からガルナチョ、B・フェルナンデス、アントニーという並びになった。
 
この布陣変更が実り、マンUは追い上げに成功する。78分、カゼミロが前線へスルーパスを送ると、オフサイドポジションにいたラッシュフォードはこれに反応せず。後ろから上がってきたB・フェルナンデスが右足を振り抜き、同点に追いついた。
 
勢いに乗ったマンUはさらにシティを攻め立てる。82分、B・フェルナンデスが視野の広さを感じさせるパスを左サイドへ送ると、ボールは途中出場のガルナチョへ。一度目のクロスは跳ね返されたが、もう一度ボールを持ったガルナチョがDFネイサン・アケをかわして左足でグラウンダーのクロスを入れる。中央で待っていたラッシュフォードがこれに合わせ、シュートはエデルソンの股を抜けていった。

試合はそのまま後半アディショナルタイムに突入。テン・ハーグ監督はDFハリー・マグワイア、DFリサンドロ・マルティネス、MFスコット・マクトミネイを投入して守備を固め、2-1のまま逃げ切った。この勝利によって勝ち点を38に伸ばしたマンUは2位シティとの勝ち点差が1に。トップ4フィニッシュがいよいよ現実味を帯びてきた。対するシティは首位アーセナルを追う上で大きな痛手となった。敗戦のショックを引きずらずに、次のトッテナム戦に臨みたいところだ。

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