「ジャカを止めるためのアルテタの走りは2023年のハイライトだ!」 アーセナル指揮官がトッテナム戦後に見せた“必死な”振る舞いが話題に

ラムズデールをなだめたアルテタ監督 photo/Getty Images

続きを見る

必要以上にコトを荒立てずに済んだ

16日、0-2のスコアでトッテナムとのノース・ロンドン・ダービーを制したアーセナル。FWブカヨ・サカが誘発したオウンゴールとMFマルティン・ウーデゴーの素晴らしいミドルシュートで2点を奪い、チーム一丸となって無失点で逃げ切るという見事な内容だった。しかし、観客が引き起こした試合終了後の出来事と、それに対応したミケル・アルテタ監督の振る舞いにも注目が集まっている。
 
アーセナルのGKアーロン・ラムズデールのパントキックがラストプレイとなったこの試合。パントキックを目の前で見ていたトッテナムのFWリシャルリソンは、試合終了のホイッスルが鳴ってから少しラムズデールに突っかかっていたが、ラムズデールは意に介さず。水を飲むために観客席付近にあったボトルを取りに行った。すると、トッテナムサポーターと思しき人物がラムズデールに背後から近づき、背中にキック。審判や警備員がすぐに割って入りことなきを得たが、何が起きてもおかしくないシーンだった。
 
その後、アーセナル指揮官ミケル・アルテタ監督はラムズデールを落ち着かせつつ、アウェイの地に駆けつけたサポーターの下へ挨拶に行こうと促していた。ところがそんな折、熱血漢で知られるMFグラニト・ジャカが事件現場の方へと走る。これを見たアルテタ監督はラムズデールを置いてすぐさまジャカを追いかけ、なんとか彼を引き留めることにも成功。みんなでサポーターに挨拶することができた。
 
この一連の流れに対し、英『SPORT BIBLE』は「ミケル・アルテタがグラニト・ジャカの愚かな行為を食い止めるために必死に走る姿は、すでに2023年の最も面白い瞬間の一つだ」とTwitter上で反応。他にもSNS上ではファンからのさまざまな声が飛び交っている。
 
「アルテタがラムズデールをなだめる姿とジャカを後ろから追いかける姿がとても面白い」
 
「最後にジャカを追いかけるアルテタの姿には参った!」
 
「アルテタはホームのファンに向かって走るジャカを見て、嫌な思い出がフラッシュバックしたに違いない」
 
「暴力からジャカを止めるためのアルテタの走りは2023年のハイライトだ! リシャルリソンとファンは(何もされずに済んで)幸運だった」
 
「アルテタはジャカを混乱から救い出すために命がけで戦い、それと同時に(アーセナルサポーターに向けて)笑顔も見せている。大爆笑だ。私はこのチームが大好きだ」
 
アーセナルはここからマンチェスター・ユナイテッド戦、FAカップのマンチェスター・シティ戦と、強豪との試合が立て続けに控えている。特にマンUは今季リーグ戦で唯一の黒星をつけられた相手。ユニークな場面ではあったが、怪我人や退場者を出さないために必死になったアルテタ監督を称賛するべき場面でもあるだろう。

記事一覧(新着順)

電子マガジン「ザ・ワールド」No.299 フリック・バルサ徹底分析

雑誌の詳細を見る

注目キーワード

CATEGORY:コラム

注目タグ一覧

人気記事ランキング

LIFESTYLE

INFORMATION

記事アーカイブ