昨季17ゴールで警戒度アップ リーガで最も多い“平均3.5回”もファウル受けるヴィニシウスの苦悩

レアルの左サイドを担当するヴィニシウス photo/Getty Images

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やや数字は伸び悩んでいるか

昨季リーガ・エスパニョーラで17ゴール10アシストを記録し、ワールドクラスの仲間入りを果たしたレアル・マドリードFWヴィニシウス ・ジュニオール。

得点を奪えるアタッカーとしてレアルの中心選手となったわけだが、次なる課題は継続性だ。今季もそれに近い数字を残すことが重要で、継続性もスター選手への条件だ。

では、今季ここまでのヴィニシウスはどうなのか。結論から言えば苦戦気味といったところだ。
リーグ戦16試合に出場して6ゴール3アシストの成績となっており、数字の伸びはやや鈍い。最後に得点を決めたのは昨年11月のチャンピオンズリーグ・セルティック戦となっており、チームの方も年明け以降はスーペルコパ・デ・エスパーニャでバルセロナに完敗するなど屈辱を味わっている。

ヴィニシウスの場合はFIFAワールドカップ・カタール大会による疲労もあるだろう。ブラジル代表としてヴィニシウスも参戦しており、ワールドカップによる疲労は昨季との大きな違いだ。

さらにもう一つ。昨季の活躍もあり、ヴィニシウスへのマークが厳しくなっている。昨季は1試合平均に受けるファウル数が2.1回だったが、今季は3.5回まで増加。これはリーガ・エスパニョーラで最も多い回数となっており、当然ながら相手DFの警戒度は増している(数字は『WhoScored』より)。

その網を突破し、ゴールとアシストを量産してこそスーパースターだ。果たしてヴィニシウスは昨季に近いところまで数字を上げていけるのか。リーグ戦ではライバルのバルセロナに首位を譲っていることもあり、後半戦はチーム事情を考えてもヴィニシウスの爆発が欠かせない。

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