ハーランド効果でマンCの得点力は本当に上がったか “1人で21ゴール”奪っても消えぬ疑問の声

ハーランドの得点力は脅威だが…… photo/Getty Images

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ハーランド依存なんて声も出てきた

アーリング・ハーランドが加わり、マンチェスター・シティの攻撃力はアップしたのか。先日のマンチェスター・ダービーを落としてから、こうした話題が目立つようになった。

もっともハーランドは今季よりマンCでプレイを始めたばかりで、前半戦だけで評価を下すのは早すぎる。しかし、マンチェスター・ダービーのような重要なゲームを落とせばネガティブな話題も増えてくるものだ。

スペイン『MARCA』が注目したのは、昨季との得点者数比較だ。まだ今季は折り返し地点だが、ここまでリーグ戦で得点を挙げた選手は10名。トップスコアラーはハーランドで21ゴール、それに続くのがMFフィル・フォーデン(7ゴール)、3位タイがMFケビン・デ・ブライネとFWフリアン・アルバレス(3ゴール)だ。今季リーグ戦でマンCは46ゴール挙げているため、ハーランドはその半分近くを1人で奪っていることになる。
対して昨季は16人がネットを揺らしており、トップスコアラーはデ・ブライネで15ゴール。2位は昨夏チェルシーへ移籍したFWラヒーム・スターリング(13ゴール)、3位はFWリヤド・マフレズ(11ゴール)と続いており、3人の選手が二桁得点を記録した。

同メディアは「今季はチームのほぼ半分のゴールをハーランドが決めており、過度な依存が生じている」と取り上げているが、今のところ二桁得点に届きそうなのはフォーデンくらいか。ハーランドという絶対的点取り屋が前線に構える一方で、昨季まで見せていた攻撃の連動性は低くなったと解釈することもできる。

前述したようにまだ評価を下すには早すぎるが、首位アーセナルと8ポイントの差がつくなど順調なシーズンとなっていないのは事実。ハーランド加入で更なるパワーアップを果たし、プレミアリーグとチャンピオンズリーグを制することが今季の目標となっているはずで、それが達成できないとなれば厳しい批判が飛んでくるのも仕方がないか。

21ゴールも奪っているのに批判を浴びるのは少々厳しい気もするが、ジョゼップ・グアルディオラは完成度をさらに上げていけるだろうか。

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