守備&対人スタッツ軒並みトップのカゼミロはアーセナル戦にいない マンUの大きすぎる穴をテン・ハーグはどう塞ぐ

パレス戦ではイエローカードを回避することができなかった photo/Getty Images

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懸念されていたカゼミロの出場停止が現実に

プレミアリーグ4位のマンチェスター・ユナイテッドは、首位を走るアーセナルと23日に対戦する。1試合消化試合数が多いとは言え、勝てばアーセナルとの勝ち点差を5に縮められるチャンスだが、MFカゼミロが欠場する影響はあまりにも大きい。
 
夏にレアル・マドリードからマンUへと移籍してきたカゼミロ。加入直後はなかなか先発出場の機会を与えられなかったが、徐々にチームへと溶け込んでいき、今では中盤に欠かせない存在となっている。直近のクリスタル・パレス戦でも彼はスタメン入りを果たしたが、80分に今季5枚目のイエローカードを受けてしまい、アーセナル戦の出場停止が決まってしまった。
 
今季絶好調の相手とカゼミロ抜きで戦うことがどれほど厳しいかは容易に想像できるが、数字もそれを証明してしまっている。彼の今季ここまでのリーグ戦タックル数は54回を数えており、これはチームトップの成績だ(2位ブルーノ・フェルナンデスは40回)。
 
他にもインターセプト数が21回(ディオゴ・ダロトと同率)、地上戦デュエル勝利数が75回(2位B・フェルナンデスは70回)、空中戦デュエル勝利数が29回(2位ダロトは23回)と、多くのスタッツでチームトップに立っている。スタメン定着に時間がかかったにもかかわらずだ。
 
さらに、英『Daily Mail』は、カゼミロがいる際の1試合あたりの被シュート数が10.8本であるのに対し、カゼミロ欠場時は15本に上がると指摘している。いかにカゼミロが守備で効いているかがこういったデータからもよくわかる。
 
順当にいけば、カゼミロの代役はMFフレッジやMFスコット・マクトミネイと考えられるが、守備の強度が下がることは間違いないだろう。最近はDFルーク・ショーのセンターバック起用が増えているだけに、思い切ってDFリサンドロ・マルティネスあたりを中盤で使うといった策もありえそうだが、エリック・テン・ハーグ監督はどう考えているのか。彼の采配に注目だ(データは『SofaScore』より)。

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