35歳でまだまだ全盛期? 充実した30代を過ごすベンゼマ

ビルバオ戦でセンでイゴールを決めたベンゼマ photo/Getty Images

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レアル歴代2位タイの記録

レアル・マドリードに所属する元フランス代表FWカリム・ベンゼマは昨年末に35歳の誕生日を迎えたが、まだまだ衰え知らずの怪物だ。

レアルは22日に行われたリーガ・エスパニョーラ第18節で、アスレティック・ビルバオと対戦した(2-0でレアルの勝利)。この一戦でスタメンに名を連ねたベンゼマは24分、右クロスのこぼれ球に反応。自身の背後に落ちる難しいボールではあったが、バックステップを踏みながら左足を振り抜き、華麗なボレーシュートで先制ゴールを記録した。決して簡単なシュートではなかっただろうが、GKが反応できないようにしっかり腰をひねり、逆サイドの右隅に決めるあたりは、さすが一流ストライカーのベンゼマといったところ。

データサイト『opta』によると、ベンゼマはこのゴールでリーガ・エスパニョーラでの通算得点数が「228」に。これはポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド(311ゴール)に次ぐ数字で、クラブのレジェンドである元スペイン代表FWラウル・ゴンサレス氏に並ぶ。レアル歴代2位タイとなる偉大な記録を打ち立てたのだ。
ベンゼマはこれまで5度のチャンピオンズリーグ優勝に、4度のリーグ制覇など、23個ものタイトルをレアル・マドリードにもたらし、長きに渡りチームを牽引してきた。さらに、昨季は自身初となるリーグ得点王とチャンピオンズリーグ得点王を獲得。その結果、34歳にして自身初のバロンドールも受賞している。

怪我によってカタールW杯のピッチに立てなかったことは非常に残念ではあったが、今季もここまでリーグ戦10戦9ゴールの活躍(現在3試合連続ゴール中)。もちろん、体力面などの衰えは多少なりともあるかもしれない。今季は細かい怪我に苦しみ、コンディションが上がりきっていないこともあったかもしれない。しかし、こういったスーパープレイを見ると、鋭いゴールへの嗅覚や類まれなるテクニックで、まだまだ全盛期といっても過言ではないのではないか。充実した30代を過ごしているように思う。

シーズンの折り返し地点で、首位バルセロナとは勝ち点差「3」。レアルのキャプテンでもあるベンゼマはこの調子でチームを逆転優勝へと導けるか。

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