モロッコの魔術師が望むイタリアでの再スタート チェルシーにとっても好都合なツィエクのローマ行き

ローマが新天地となるのか photo/Getty Images

アヤックス時代の輝きを取り戻せるか

モロッコ代表FWハキム・ツィエクにとって、チェルシーに移籍してからの2年半はストレスの溜まる日々だったかもしれない。FIFAワールドカップ・カタール大会で見せたようなパフォーマンスをクラブレベルでも発揮するため1月中の移籍が噂されているが、その行き先はイタリアが有力なようだ。
 
2020-21シーズンからチェルシーでプレイしているものの、レギュラーの座を掴み切れてはいないツィエク。一方、昨年11月から12月にかけて行われたワールドカップでは攻撃のキーマンとしてモロッコ代表躍進の原動力となり、アフリカ勢史上最高成績の4位という結果を残した。
 
英『The Sun』によると、ツィエクはこの度イタリアでの再出発を切望しているようで、チェルシーも放出するならプレミアリーグのライバルクラブにではなく、FWニコロ・ザニオーロの退団が噂されているローマが良いと考えているようだ。
 
そして、ローマもツィエクの獲得に興味を示しているようだが、この移籍を実現するには先にザニオーロを売却し、ツィエク獲得に必要な2500万ポンド(約40億円)の資金を捻出する必要があるという。それでもチェルシーはローマへの売却を第一と考えているようで、資金捻出が完了するのを待つ構えのようだ。
 
1月に入ってからは少し出番も増えていたツィエクだが、チェルシーにはFWノニ・マドゥエケという右ウイングの選手が新たに加入した。他にも逆サイドの選手ではあるが、FWミハイロ・ムドリクがチームに加わっており、FWラヒーム・スターリングやFWクリスティアン・プリシッチが右サイドで起用されることも増えると考えられる。再び出場機会の減少が予想できるだけにツィエクが移籍を望むのも納得だが、移籍市場閉幕までのあと数日で希望するイタリア行きを叶えることはできるのか。

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