アントニー成長のヒントは“マフレズ化”にあり? 1億ユーロの選手に要求される予測不能なプレイ

アントニーはどういった進化を遂げていくのか photo/Getty Images

移籍金の高さによりハードルは上がっている

現代サッカーにおいてはごく一般的となっている左利きの右ウイング。マンチェスター・ユナイテッドでプレイするブラジル代表FWアントニーもその1人であり、彼の左足から放たれる精度の高いクロスやシュートは相手の脅威となっている。
 
しかし、最大1億ユーロ(約142億円)の移籍金に見合うほどの活躍ができているかと問われれば難しいところ。マンUのレジェンドOBであるガリー・ネビル氏は彼のプレイが「予測しやすい」と指摘している。
 
前述した左足のキックに加え、テクニカルなドリブルや守備にも走れる意識の高さでマンUの右サイドを支えているアントニー。今季ここまでの成績は公式戦20試合に出場して5ゴールとまずまずだが、逆サイドのFWマーカス・ラッシュフォードが大爆発しているだけに物足りなさも感じてしまう。
 
英『Daily Mail』によると、ネビル氏は26日に行われたカラバオカップ準決勝1stレグのノッティンガム・フォレスト戦を見て、アントニーのプレイが気になった模様。この試合では彼のシュートがFWボウト・ベグホルストのゴールに繋がっているが、比較的ネガティブな意見を述べている。
 
「彼はいつも無理矢理ボールを左足に持っていこうとするから、今の状態だとまだ少し予測しやすいところがあるね」
 
同メディアはこのネビル氏の意見を踏まえ、アントニーが目指すべき選手としてマンチェスター・シティのFWリヤド・マフレズの名前を挙げている。彼もまたアントニーと同様に左足メインでボールを扱う右ウイングだが、効果的に右足を使用することもできる選手だ。
 
アントニーがマフレズほど器用に右足を操れるのかは不明だが、多少精度が悪くてもここぞの場面で右足を使い、相手の不意を突くのはありだろう。左足一本で大成する選手もいるため、必ずしも右足の使用頻度を上げる必要はないが、何かしら手札を増やしてもう一段階上の選手へと成長することが期待される。

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