“華麗なループ弾”を決めたカゼミロが2ゴールの活躍 マンUが3-1でレディングを下しFA杯4回戦突破

冷静に先制点を決めたカゼミロ photo/Getty Images

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一方的な展開となった

29日、FAカップ4回戦マンチェスター・ユナイテッド対レディングの一戦が行われた。マンUは25日に行われたカラバオカップのノッティンガム・フォレスト戦から中2日での試合となった。一方のレディングは22日のストーク・シティ戦から約1週間が経過している。プレミアリーグ4位のマンUからチャンピオンシップ16位のレディングが勝利を奪うとなれば、このアドバンテージを活かすほかないだろう。

大方の予想通り、序盤から多くの攻防がレディング陣内で行われる展開となった。しかし、マンUは5バックで引いて守るレディングをなかなか崩すことができない。14分にはFWマーカス・ラッシュフォードが直接FKから無回転気味の強烈なシュートを放ったが、ここはGKジョー・ラムリーがセーブした。

その後もシュートをなかなか枠内に飛ばせないマンUだったが、35分に絶好機を迎える。MFカゼミロのパスが相手に当たってエリア内で高く上がると、197cmの長身FWボウト・ベグホルストが空中戦に勝利。彼からの落としをラッシュフォードが頭で押し込んだが、VARの介入によりベグホルストのオフサイドでノーゴールの判定となった。

なんとかマンUの攻撃を凌ぎ続けたレディングは、前半アディショナルタイムに牙をむく。左サイドからクロスを上げると、ファーで待っていたマンUのDFタイレル・マラシアが胸トラップでボールを処理。この隙を見逃さなかったMFデイビッド・ホイレットが後ろから体を入れて勢いそのままにシュートを放ったが、ここはGKダビド・デ・ヘアが好反応を見せた。

前半に放った15本のシュートのうち、枠内に飛んだボールが2本のみだったマンUだが、後半に入ると一気に2点のリードを得る。

まずは55分、サイドチェンジから右サイドのアントニーにボールが渡ると、得意の左足でエリア内へとスルーパス。走り込んだカゼミロがキーパーとの1対1をループシュートで制し、ようやく先制点が決まった。そしてその3分後には再びカゼミロがゴールをゲット。やや遠目の位置からミドルシュートを放つと、ディフレクションもありながらワンバウンドしたボールが右サイドネットに突き刺さり、スコアは2-0となった。

緊張の糸が途切れたレディングは65分にさらなる窮地に立たされる。FWアンディ・キャロルがカゼミロに対して、アフター気味にスライディングでタックルしてしまい、主審は彼にこの試合2枚目のイエローカードを提示。マンUは10人となったレディングをさらに攻め立て、66分には途中出場のMFフレッジがCKから3ゴール目を決めた。

セーフティリードを得たこともあり、エリック・テン・ハーグ監督は68分にFWアレハンドロ・ガルナチョやFWファクンド・ペリストリといった若手を投入。ところが72分、3分前にピッチに入ったばかりのDFアマドゥ・ムベンゲがCKからフリーでヘディングゴールを叩き込み、レディングが1点を返した。

試合はそのまま3-1で終了し、マンUがFAカップ5回戦進出を決めている。前半になかなかシュートを枠内に飛ばせなかったことや、クリーンシートを達成できなかったことは改善点として挙げられるが、早めにMFクリスティアン・エリクセンやMFブルーノ・フェルナンデス、ラッシュフォードを休ませられたことは好材料と言えるだろう。

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