モウリーニョが欲しがったのも納得? ナポリの守備束ねるキム・ミンジェもまた“アジア最高のCB”候補か

ナポリで大活躍のキム・ミンジェ photo/Getty Images

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地上戦も空中戦も目立った弱点が見当たらない

29日、セリエAでは首位ナポリVS6位ローマの上位対決が予定されている。

ここまでナポリの戦いに文句はつけられないだろう。19試合を消化して16勝2分1敗と安定感抜群で、指揮官ルチアーノ・スパレッティの下で選手は躍動している。

好調の要因の1つに挙げられるのが補強策で、ナポリは昨夏の補強が見事にヒットしている。中でも、ローマ指揮官ジョゼ・モウリーニョにとって気になる存在が韓国代表DFキム・ミンジェだ。
伊『Gazzetta dello Sport』などによると、モウリーニョはナポリ戦を前に、トッテナムを指揮していた頃にキム・ミンジェを獲得したかったと語っている。

「トッテナムにて私はキムの獲得を望んだが、クラブは動かなかった」 

モウリーニョがトッテナムにいた2020年頃といえば、まだキム・ミンジェが北京国安でプレイしていた頃だ。当初は5大リーグで通用するのか実力に疑問もあったが、ナポリでのパフォーマンスは圧巻だ。もっと早くキム・ミンジェ獲りへ動いていればと今頃後悔しているクラブも少なくないだろう。

キム・ミンジェはナポリでDFカリドゥ・クリバリの穴を埋める存在となっており、スピード対応も空中戦対応も弱点は見当たらない。足下の技術も安定しており、ナポリがキム・ミンジェをトルコのフェネルバフチェから引き抜いたのは大正解だった。アーセナルでは日本代表DF冨安健洋が活躍しているが、キム・ミンジェもまた現アジア最高級DFの1人と言えよう。

仮にトッテナムがモウリーニョの希望通りキム・ミンジェ獲得を実現させていれば、トッテナムの守備もさらに強固なものとなっていたかもしれない。

今回モウリーニョはローマ指揮官としてキム・ミンジェ擁するナポリ崩しへ挑むが、果たしてゴールを奪えるのか。

首位ナポリと2位インテルの勝ち点差が10ポイント離れているため(インテルの方が消化試合が1つ多い)、このまま順当にいけばナポリがスクデット獲得となるだろう。

しかし、まだナポリも今節のローマ戦を含め、アタランタ、ラツィオ、ミラン、ユヴェントス、インテルといった強敵との対戦を残している。優勝へのプレッシャーがかかってくることを考えれば、今節ローマがナポリを撃破すればタイトルレースの状況も変わってくるかもしれない。

経験豊富なモウリーニョがどうナポリを迎えるのか楽しみで、今節のセリエAでも注目のカードだ。

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