チェルシー生え抜きの19歳FWはトッテナムへ移籍 今冬の“500億円補強”は下部組織の選手たちにどう映る

トッテナムへと移ったスーンサップ・ベル photo/Getty Images

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E・フェルナンデスやマドゥエケは4日のフラム戦でチェルシーデビュー

夏の移籍市場に続き、冬の移籍市場でも巨額を投じて多くの有望な若手選手を獲得したチェルシー。その一方、彼らは19歳のFWジュード・スーンサップ・ベルという逸材をトッテナムへと放出している。
 
今冬のチェルシーは22歳のMFエンソ・フェルナンデスをプレミアリーグ史上最高額で獲得し、他にも22歳のFWミハイロ・ムドリクや21歳のDFブノワ・バディアシル、20歳のFWノニ・マドゥエケなどといった若手の逸材を確保することに成功。費やした資金は約500億円と言われている。
 
しかし、その裏ではチェルシーアカデミー出身のスーンサップ・ベルが移籍市場最終日にトッテナムへと移籍した。英『Daily Mail』によれば、チェルシーはスーンサップ・ベルが大きな可能性を秘めていると信じていたものの、契約延長のオファーを出すことはためらっていたようで、スーンサップ・ベルもトップチームへの道が閉ざされていると感じていたという。そのため彼はチームを去ることに固執していたようだ。
 
スーンサップ・ベルは2021年12月に行われたカラバオカップのブレントフォード戦でトップチームデビューを果たした選手であり、U-19イングランド代表の一員としてもプレイしている。さらにトッテナムの公式HPによれば、彼は2020年11月に行われたFAユースカップの試合で4ゴールを決めており、これはチェルシーにおいて59年ぶりの快挙となっていたようだ。
 
31歳のMFジョルジーニョをアーセナルへと放出したこともあり、現在のチェルシーが世代交代を進めていることは明らかだが、自前で育てた選手にはそこまでこだわりがないということなのか。近年のチェルシーアカデミーはMFメイソン・マウントやDFリース・ジェイムズを始めとする多くの逸材を輩出しているだけに、下部組織の選手の芽を摘んでしまうような補強は今後控えた方が身のためかもしれない。

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