負けた時こそ露わになるアーセナル愛 アルテタ監督が示した選手・スタッフに対する厚い信頼

ジンチェンコを小脇に抱えるアルテタ監督 photo/Getty Images

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失速を免れるか

現在プレミアリーグ首位を走るアーセナルの前に立ちはだかったのは、ショーン・ダイチ新監督率いる伏兵エヴァートンだった。トップ4フィニッシュ、あわよくばリーグ優勝も狙いたいアーセナルがここで一番に避けるべきは、この敗戦を引きずって大崩れすることだが、ミケル・アルテタ監督はそのあたりもよく理解しているようだ。
 
リーグ戦ではここまでわずか1敗しか喫していなかった今季のアーセナル。2位マンチェスター・シティとの勝ち点差をキープする、もしくはさらに広げるために4日のエヴァートン戦に臨んだが、ダイチ監督の下で強度を増したエヴァートンの守備に苦しみ、ゴールを奪うことができず。今冬に獲得したFWレアンドロ・トロサールやMFジョルジーニョを投入して打開を図ったが、60分にセットプレイから失点を喫し、1-0の敗戦を喫することとなった。
 
英『Daily Mail』によると、アルテタ監督はまさかの敗戦を喫したこの試合後、自らのチームに対する信頼感の高さを露わにしており、次節ブレントフォード戦に目を向けることが重要だとも主張している。
 
「勝っている時や選手が良いパフォーマンスをしている時に彼らの隣にいるのはとても簡単なことだ。だけど私はこういう時こそ選手やスタッフをより一層愛するし、これからも一緒にやっていきたい」
 
「この旅は難しいものだし、チャレンジングなもので、途中に大きな石が立ちはだかっているはずだ。それでも我々はそれを乗り越えていかなければならない」
 
「これから我々は土曜日に向けてしっかりと準備していく必要がある。ブレントフォードを倒すには正しい感情や精神で試合に挑まないといけないからね」
 
アーセナルは昨年9月にブレントフォードと対戦した際に0-3の勝利を収めているが、リヴァプールやマンチェスター・シティ、マンチェスター・ユナイテッドといったチームは今季彼らに敗れており、トッテナム、チェルシーもブレントフォードとの一戦は引き分けで終えている。しかもワールドカップ明けの彼らはリーグ戦無敗であり、現在プレミアリーグ7位につけるなど好調を維持。絶対に侮ってはいけない相手だ。
 
そして、ブレントフォード戦を終えると次に待ち受けているのは2位シティとの直接対決。アーセナルとしてはエヴァートンに敗れるよりもこのシティ戦を落とすことの方が遥かにダメージが大きい。そのためにもまずは上手く気持ちを切り替えて、万全の状態でブレントフォード戦に臨みたいところ。気持ちよく勝利をあげて、シティ戦に向けて弾みをつけることができるか。

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