プレミア歴代最多得点まであと60ゴール ケインの“シアラー超え”には4つの条件が立ちはだかる

シティ戦でメモリアルゴールを決めたケイン photo/Getty Images

ルーニー超えは今季中の達成も視野に入る

6日に行われたマンチェスター・シティとのビッグマッチで、クラブ歴代最多となる267ゴール目を決めたFWハリー・ケイン。それと同時にプレミアリーグ通算得点数も200に到達しているが、そちらの最多得点記録も塗り替えるとなればいくつかの条件をクリアしていく必要がありそうだ。
 
ケインの記念すべきゴールが生まれたのはシティ戦の前半15分。MFピエール・エミール・ホイビュルクが相手のパスを高い位置でインターセプトすると、そのままエリア内に侵入し、相手を引きつけてから横にパス。フリーで待っていたケインがゴール左へダイレクトでシュートを放ち、これがこの試合の決勝ゴールとなった。
 
プレミアリーグ通算得点数を200としたケインが次に目指すべきは、歴代2位となるウェイン・ルーニー氏の208ゴールであり、そこを超えれば残すはアラン・シアラー氏の260ゴールのみとなっている。しかし、英『Squawka』はケインがシアラー氏の記録を追い抜く保証は全くないとその難しさを指摘しており、記録更新のために必要な4つの条件を挙げている。
 
まず1つ目の条件は、ケインがプレミアリーグでプレイし続けることだ。トッテナムを離れる彼の姿を想像するのはなかなか難しいが、最近はマンチェスター・ユナイテッドやバイエルン・ミュンヘンからの関心が噂されており、バイエルン行きとなればプレミアリーグでの得点数を伸ばすことができなくなってしまう。
 
次に挙がっている条件は、トッテナムが少なくとも今のクオリティを維持し続けること。当然、チャンスが多ければ多いほどゴールは生まれやすく、チームのクオリティがさらに向上すれば理想的だと同メディアは言及している。
 
そしてラスト2つの条件は、大きな怪我をしないことと、30代に入ってからもプレイするためのモチベーションを保つこと。ケインの直近7シーズンの平均得点数は22.7ゴールとなっており、このペースを維持できたとしてもシアラー氏の記録を抜くにはあと3年かかる。その場合、ケインが32歳となった2025-26シーズンに記録が更新される見込みだが、怪我やモチベーションの低下があればそう上手くはいかないはず。足踏みする時間が多ければ多いほど、その難易度も高くなっていくだろう。
 
ケインならキャリア晩年に差し掛かっても老獪なプレイでゴールを奪っていそうだが、あと3年ほどでどれだけ260ゴールに近づけているかどうかが記録更新に向けた一つの目安となりそうだ。いずれにせよ、このままゴールを決め続けるケインの姿に期待したい。

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