やはり大きかった“カゼミロ不在”の影響 ザビッツァー、フレッジ、リンデロフの3人で残り2試合を凌げるか

移籍直後から難易度の高い仕事を課されているザビッツァー photo/Getty Images

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なんとか2点差を追いついたリーズ戦

9日に行われたリーズ・ユナイテッド戦を2-2のドローで終えたマンチェスター・ユナイテッド。MFカゼミロ欠場の影響が響いた試合となったが、エリック・テン・ハーグ監督は彼抜きで戦うあと2試合をどう凌ぐのか。
 
5日のクリスタル・パレス戦でレッドカードを受け、プレミアリーグ3試合出場停止となったカゼミロ。MFクリスティアン・エリクセンやMFスコット・マクトミネイ、MFドニー・ファン・デ・ベークが負傷離脱中ということもあり、今回のリーズ戦は新加入のMFマルセル・ザビッツァーとMFフレッジが中盤でコンビを組んだ。
 
ザビッツァーは移籍後初スタメンながら一定以上の活躍を披露し、積極的にシュートを打つ姿勢も見せたが、フレッジはパスミスも散見されるなどパフォーマンスがあまり安定しなかった。そもそも、前に出ていけるザビッツァーやフレッジこそ広範囲をカバーできるカゼミロとコンビを組むべきであり、タイプ相性的にもカゼミロの必要性が大きく感じられた。
 
英『Manchester Evening News』は、カゼミロがいなかったことにより中盤の統率が全く取れていなかったとも指摘しており、マンUはカゼミロのポジショニングの上手さやオン・ザ・ボールの質だけでなく、彼のリーダーシップも失ったと表現している。前半開始直後と後半開始直後に失点してしまった“緩さ”はここにも原因があるかもしれない。
 
カゼミロ抜きで戦う残りの試合は12日のアウェイ・リーズ戦、19日のレスター・シティ戦となっているが、マクトミネイの復帰などがなければザビッツァー&フレッジの中盤コンビが継続となるだろう。あと考えられるのは、2日に行われたカラバオカップのノッティンガム・フォレスト戦と今回のリーズ戦で後半途中から見られたDFヴィクトル・リンデロフの中盤起用だが、どちらの試合でも特筆すべきパフォーマンスは見られていない。
 
トップ4フィニッシュを目指すとなれば、カゼミロ抜きでもこの2試合で勝ち点6を手に入れたいところだが、ザビッツァー、フレッジ、リンデロフの3選手で上手く中盤を構成することができるか。もしかするとMFジダン・イクバルやMFコビー・メイヌーといった若手の抜擢もあるかもしれないが、その辺りをどう判断するのか、テン・ハーグ監督の采配に注目したい。

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