14戦12発のラッシュフォードは“頼れるCF”にもなりつつある 最前線のポジションで2試合連続ゴールをゲット

サイドからセンターへのポジション変更が多いラッシュフォード photo/Getty Images

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プレイの幅も広げている

ワールドカップ明けから公式戦14試合で12ゴールと得点を量産しているマンチェスター・ユナイテッドのFWマーカス・ラッシュフォード。スピードを活かしたサイドからの突破や強烈なシュートを得意としている彼だが、最近は最前線に位置してゴールを奪うプレイにも磨きをかけている。
 
9日に行われたリーズ・ユナイテッド戦では、いつもと違い右ウイングのポジションで先発出場したラッシュフォード。やはり不慣れなサイドということもあってほとんどチャンスを作ることができなかったが、後半途中からセンターフォワードにポジションを変えるとその3分後にはゴールをゲット。DFディオゴ・ダロトの右からのクロスに高い打点のヘディングで合わせ、反撃の狼煙を上げた。その後、マンUはFWジェイドン・サンチョのゴールで同点に追いつき、2-2のドローで試合を終えている。
 
ラッシュフォードは前節のクリスタル・パレス戦でもCFにポジションを移してからゴールを決めていた。その際はDFルーク・ショーの左からのグラウンダーの速いクロスに反応し、右足でボールを押し込んでいる。
 
英『Manchester Evening News』によれば、エリック・テン・ハーグ監督はリーズ戦後にラッシュフォードのポジション変更について言及しており、攻撃を変化させることの重要性を説いている。
 
「分析するのは難しいが、そういった変更をした後は相手からすると別物に感じられると思う。相手にとって難しいのはダイナミックさが変わってしまうことだ。ディフェンダーはある程度決まったやり方で一定の攻撃を防ごうとするが、突然その全てが変わってしまうんだ」
 
「ラッシュフォードだけでなく、サンチョを入れ、(FWファクンド・)ペリストリを入れると試合の流れが変わる。土曜日(パレス戦)もそうだったようにね。そして我々はその状況から利益を得ていると思う」
 
シンプルにラッシュフォードのポジショニングやクロスへの合わせ方が向上していることは間違いないが、こういったテン・ハーグ監督の采配も彼がCFとして2試合連続でゴールを奪えている要因の一つと言えるだろう。
 
そうなってくると気になるのは、今のラッシュフォードがCFとして先発出場した時にどれだけゴールを奪えるのか。FWアントニー・マルシャルの負傷離脱が続いている以上、それを確かめる機会も近いうちに訪れるはずだ。

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