今のアーセナルはなぜ強い? 球際で泥臭く戦えるデュエル集団への変化「彼らは勝利に執着している」

プレミアリーグ首位を走るアーセナル photo/Getty Images

対戦相手の指揮官も認める強さ

前節のエヴァートン戦こそ0-1で落としてしまったが、プレミアリーグ首位を快走しているアーセナル。攻守ともに安定感があり、リーグ優勝の可能性が高まってきている。

11日にはプレミアリーグ第23節でブレントフォードと対戦するが、その一戦を前にブレントフォードの指揮を務めるトーマス・フランクが今のアーセナルが厄介なチームになっている理由についてこう語っている。

「アルテタは3年の時間をかけて文化を作り、難しい決断を下しながらチームスタイルを研ぎ澄ますという素晴らしい仕事をしてきた。それに今の彼らはリーグを制するチャンスがあり、その決意を持ってプレイしている。選手たちはハードワークし、デュエルに全力を尽くしているのが見て取れる。彼らは勝利に執着していて、それが彼らに勝つことをさらに難しくしている」(英『Standard Evening』より)。

ブカヨ・サカ、ガブリエウ・マルティネッリ、マルティン・ウーデゴーの2列目を中心とした美しい攻撃も魅力の1つではあるが、フランクの言葉通り今のアーセナルは球際で戦う集団となっている。最終ラインのウィリアム・サリバ、ガブリエウ・マガリャンイス、ベン・ホワイト、冨安健洋、オレクサンドル・ジンチェンコ、中盤に入るトーマス・パルティ、グラニト・ジャカら守備面のファイトも目立ち、その姿勢はアーセン・ヴェンゲルの下でプレミアをリードしていた1990年代後半から2000年代前半のアーセナルを思わせるものがある。

美しいテクニックだけでなく、泥臭く戦える力強さもアルテタがアーセナルに落とし込んだ重要な要素なのだろう。勝ちにこだわる選手たちがピッチで体を張っているからこその首位と言えそうだ。

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