6戦5アシストのエストゥピニャンは“三笘活躍”の恩恵を大きく受けている まだまだ改善の余地がありそうなブライトンの左サイド

エストゥピニャンと三笘の連携には今後も注目だ photo/Getty Images

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縦関係を築いている三笘とエストゥピニャン

残念ながら、12日に行われたクリスタル・パレス戦では公式戦4試合連続ゴールを奪うことができなかったものの、その驚異的な活躍でプレミアリーグに旋風を巻き起こしている日本代表FW三笘薫。左サイドで彼とコンビを組んでいるDFペルビス・エストゥピニャンは三笘活躍の恩恵を最も受けている選手と言えそうだ。
 
パレス戦では惜しいシュートを放つ場面もありながらノーゴールに終わった左ウイングの三笘。一方、左サイドバックのエストゥピニャンは三笘にマークが引きつけられていることを上手く利用して積極的に前へ出ていき、63分にはFWソリー・マーチのゴールを自らのクロスでアシストしてみせた。
 
前半には自らネットを揺らす場面もあったエストゥピニャンだが、こちらはVARによりオフサイドと判定されノーゴールとなっている。しかし英『BBC』などは、この判定の際の最終ラインの引き方に人為的なミスがあったのではないかと指摘しており、もしかするとエストゥピニャンが1ゴール1アシストという結果を残していた可能性もある。
 
結果的にパレス戦のエストゥピニャンは1アシストのみに終わっているが、彼は先月8日に行われたFAカップのミドルズブラ戦、先月22日のレスター・シティ戦、先月29日のFAカップ・リヴァプール戦でもアシストを記録していたため、直近公式戦6試合のアシスト数が5となっている。これはエストゥピニャンの攻撃性あってこその好成績と言えるが、三笘の活躍抜きで語ることもまた難しい。
 
エストゥピニャンが2アシストを記録したレスター戦では彼のパスから三笘のスーパーなミドルシュートが生まれているが、この際のエストゥピニャンはシンプルに三笘へボールを預けただけだった。リヴァプール戦で三笘のゴールをアシストした際も、空中ダブルタッチと形容されるフェイントからシュートまで持っていった三笘の力によるところが大きかった。
 
そして今回のパレス戦のアシストシーンを振り返ってみても、三笘が左サイド高い位置でボールを持ったエストゥピニャンの周りを走り回り相手のマークを引きつけていた。その後のエストゥピニャンのクロス精度は素晴らしかったが、三笘の動きがなければあれほど余裕を持ってクロスを上げることもできなかっただろう。
 
エストゥピニャンの攻撃参加が立派なブライトンの得点パターンの一つとなっていることは間違いないが、三笘がいるからこそエストゥピニャンが活きているという場面が現状では多い。相手の注意が三笘に向いている今の状況ではこれが最適解と言えるのかもしれないが、エストゥピニャンの三笘を活かすプレイが増えていくことにも今後は期待したい。

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