リヨンでフランスの神童目覚めるとき ブランの下で成長する19歳・チェルキの才能

リヨンでプレイするチェルキ photo/Getty Images

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リヨンのトップチームで掴んだチャンス

現在のフランス代表には特別な才能を持つ若手が多く揃っているが、その中でも天才肌なアタッカーとして注目されてきたのがリヨンFWラヤン・チェルキだ。

世代別フランス代表の常連でもあったチェルキは2列目でのプレイを得意とし、ベルギー代表FWエデン・アザールと比較されるボールの持ち方が話題を呼んだ。リヨンのアカデミーを経て順調にトップチームへステップアップしており、A代表に入るのも時間の問題と考えられてきた。

しかし、トップチームでは壁にぶつかった。ポジションを確保することに苦労し、昨季もリーグ・アンで無得点に終わっている。昨年のFIFAワールドカップ・カタール大会に声がかかることもなく、19歳のチェルキはやや伸び悩んでいるとの評価もあった。
それが後半戦より変わり始めた。転機となったのは、昨年10月よりリヨンの指揮官がローラン・ブランに交代したことだ。ブランは早い段階からチェルキを攻撃的MFの位置で先発させており、12月のブレスト戦では今季リーグ戦初ゴールを記録。以降も多くのゲームで出番を得ており、2月のトロワ戦、リールとの国内カップ戦でも得点を記録。

仏『Foot Mercato』はブランが早い段階からチェルキを攻撃的MFとして固定したのが大きいと手腕を称えており、これまでのチェルキはウイングなど様々な役割を与えられてきた。しかし本人としては中央の方がプレイしやすいようで、トップ下として本領を発揮するようになった。

次回のワールドカップ・2026年大会には参戦してもおかしくない才能で、フランス代表の攻撃をコントロールする存在となるかもしれない。2023年はいよいよ天才的な才能を世界に証明するときか。

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