ソン・フンミンはこのまま“一桁得点”で終わるのか 韓国のエースを苦しめるスパーズ先制されすぎ問題

今季は得点ペース上がらないソン・フンミン photo/Getty Images

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自慢のスピードが活かされていないとの指摘

昨年9月のレスター・シティ戦で見せたハットトリックが今季最大の輝きだったのだろうか。相変わらずトッテナムFWソン・フンミンの状態が上がってこない。

11日にはプレミアリーグ第23節で再びレスターと顔を合わせることになり、ソン・フンミンには9月の再現が期待された。しかし、結果は1-4の完敗だ。前回対戦はソン・フンミンのハットトリックもあって6-2の快勝を収めたが、今回は逆に手痛くやられてしまった。

フル出場したソン・フンミンにもゴールはなく、今季のリーグ得点数は4ゴールのままだ。昨季のプレミア得点王としては寂しすぎる数字だ。
もちろんソン・フンミン本人の状態にも問題はあるだろう。30歳を迎え、肉体的な衰えが出てきたのではと心配する声もある。アタッカーにとって30歳は1つの壁と言ってもいい。

だが、英『Daily Mail』はチーム状態さえ良ければ結果は変わってくるのではないかとも見ている。これはどの選手にも言えることではあるのだが、今季のトッテナムは先制されるゲームが多すぎる。リーグ順位は5位と悪くないが、追いかける展開になるケースが多いのだ。

ソン・フンミンのようにスピードに乗ったプレイを得意とするアタッカーにとって、先制される展開は厳しい。中堅クラブによっては、先制点を奪ってから引いて守備を固めてくるチームも少なくない。それで加速するスペースが消されてしまい、ソン・フンミンの良さが出ていないというのが同メディアの視点だ。

ソン・フンミンは強豪相手にカウンターからゴールを奪うケースも多く、そのアジア人離れしたスピードが魅力の1つだ。韓国代表でプレイしている時もそうだが、守備をガチガチに固めてくる格下を崩すのはそこまで得意としていない。

今季は指揮官アントニオ・コンテのチームマネージメントに批判的な意見もあり、魅力的な攻撃が展開できていない。状況さえ変わればソン・フンミンの調子も再び上がってくるのだろうか。2016-17シーズンよりプレミアリーグで二桁得点を続けてきたソン・フンミンだが、今季は一桁で終わる可能性が高まっている。

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