内田篤人、ファルファン、ラウールがいた頃は強かった 名門シャルケ、1部で《直近70戦5勝》の衝撃

内田がいた当時のシャルケはCL常連クラブだった photo/Getty Images

日本でも人気のクラブではあるが……

この混乱を止めることはできないのだろうか。ドイツを代表する名門の1つであるシャルケが再び2部降格の危機を迎えている。

かつては元日本代表DF内田篤人も所属し、FWジェフェルソン・ファルファンやクラース・ヤン・フンテラール、さらにはスペインのレジェンドFWラウール・ゴンザレスらの力でチャンピオンズリーグ・ベスト4入りを果たすなど、ブンデスリーガの中でも上位の常連クラブといった印象だった。

明確にどこから力が落ちたのか判別するのは難しいが、英『Express』は2018-19シーズンのチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦でマンチェスター・シティに2戦合計2-10で敗れたあたりを分岐点と見ている。

直前の2017-18シーズンはリーグを2位で終えていたが、終了後にはMFレオン・ゴレツカやマックス・マイヤーらが退団。しかもこの2人はフリーでの退団となり、その後の戦力強化には繋がらなかった。

財政難の問題もあり、2018-19シーズンは一気に14位へ。ついに2020-21シーズンには1部で最下位となってしまい、2部へと降格。1シーズンで昇格したものの、今季も現時点で僅か2勝の最下位だ。このまま降格する可能性は高いと言える。

同メディアはブンデスリーガ1部の戦いに限定すると、2019-20シーズンも含めてシャルケが直近70試合で5勝しかしていないところに注目しており、かつての名門とは思えぬ成績だ。サポーターも1部で勝てぬ現状には苛立っていることだろう。

現在は日本代表のディフェンスリーダーである吉田麻也、さらにはリザーブチームより昇格してきた22歳のFW上月壮一郎が奮闘するなど日本のサッカーファンにとっても馴染みの深いクラブだが、ここから生き残れるだろうか。今となっては、内田とファルファンが右サイドを支配していた強いシャルケの記憶が非常に遠いものに感じられる。まずは1部残留が絶対のミッションであり、後半戦にミラクルを起こしたいところだ。

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