まさかELで対戦する日がくるとは…… マンUもお手上げだった“史上最強級バルサ”の記憶

マンUはメッシを取り囲んでもボール奪えず photo/Getty Images

12年前はCLファイナルで実現したカード

16日、ヨーロッパリーグ決勝トーナメント・プレイオフにてバルセロナVSマンチェスター・ユナイテッドの対戦が行われる。このカードといえば、やはり2008-09、2010-11シーズンのチャンピオンズリーグ決勝での戦いが印象的だ。

世界を代表するメガクラブである両チームは本来チャンピオンズリーグの常連で、まさかヨーロッパリーグで顔を合わせることになるとは誰も予想していなかっただろう。2010‐11シーズンのファイナルから10年以上の時が経ち、両クラブの状況は大きく変わった。

何より当時のジョゼップ・グアルディオラ率いるバルセロナは特別だった。2008‐09、2010-11ともにバルセロナがファイナルでマンUを撃破しており、当時のバルセロナを止められるチームは存在しなかった。

スペイン『Relevo』にて、当時の戦いを知る元マンUのFWナニも完璧なゲームプランでなければバルセロナは倒せなかったと振り返る。

「ファーガソンは多くの仕事と、忍耐を僕たちに求めた。当時のバルサは高いポゼッション率を誇り、相手を多く走らせるチームだったからね。他のチームとの対戦であれば、もっと多くの選択肢があっただろう。あの頃のバルサを倒すには、完璧な試合をしなければならなかった」

現在バルセロナを指揮するシャビ・エルナンデスが中盤でペースを作り、そこにアンドレス・イニエスタやリオネル・メッシが絡んでいく。ボールに触れることさえ難しく、マンUはほとんど自分たちの時間を作れなかった。特に3-1でバルセロナが勝利した2010-11シーズンの決勝はグアルディオラ体制の完成形と言っていい強さだった。チャンピオンズリーグ史上最強クラスのチームと言っても大袈裟ではなく、当時のバルセロナはサッカー界を支配する存在だった。

あの頃とは選手層もスタイルも大きく変わり、バルセロナもマンUも名門完全復活へ歩みを進めている最中だ。舞台はヨーロッパリーグとなったが、それでも両チームの対戦は楽しみだ。

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