バルサ対マンUで実現する“師弟対決” 敵として立ちはだかるデ・ヨングをテン・ハーグは封じられるか

マンUが獲得したかったデ・ヨング photo/Getty Images

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見どころたっぷりの一戦

17日、ヨーロッパリーグ決勝トーナメントプレイオフのマンチェスター・ユナイテッド戦に臨むバルセロナのMFフレンキー・デ・ヨング。彼にとって対戦相手のマンUはアヤックス時代の恩師エリック・テン・ハーグ監督が率いるクラブであり、移籍先として多くの噂が流れたクラブでもある。彼はそんな因縁の相手に対してどのようなパフォーマンスを見せるのか。
 
夏に中盤の強化を望んでいたマンUは、テン・ハーグ監督のサッカーをよく知るデ・ヨングの獲得に向け動いていたが、途中でそれを断念。代わりにレアル・マドリードからMFカゼミロを獲得し、結局デ・ヨングはバルサに残留することとなった。彼はシーズン序盤こそレギュラーの座を失っていたものの、徐々に立場を取り返し、ここまで公式戦26試合に出場している。
 
英『Manchester Evening News』によれば、今回のバルサ対マンUの一戦を前に、シャビ・エルナンデス監督とテン・ハーグ監督がそれぞれデ・ヨングについて言及している。シャビ監督はチームにおける彼の重要性について述べており、テン・ハーグ監督はかつての教え子の能力の高さを称賛した。
 
シャビ監督
「彼は私に対して明確に意思表示していたと思う。彼は我々の下に残りたがっていたし、そのことに迷いはなかった。今は我々の選手だし、彼のパフォーマンスやリーダーシップには本当に満足している。彼はピッチ上で楽しんでいるし、それが一番重要なことだ」
 
テン・ハーグ監督
「彼はその後(アヤックス退団後)の数年間で成長し、ここスペインの地でさらに良くなっていると思う。彼は素晴らしい選手だ。後方からプレイし、いつも余裕を持ってプレイする。彼と一緒に仕事ができたことは喜びだった」
 
「フレンキーは素晴らしい選手だし、独自のクオリティーを持っているから、世界中のどのクラブに行ってもチームを強くすることができる。もし彼を迎え入れることができれば、そのチームはより強化されるだろう」
 
テン・ハーグ監督が率いていた当時のアヤックスは、2018-19シーズンにチャンピオンズリーグでベスト4入りを果たすなど旋風を巻き起こした。その中心として活躍していたデ・ヨングが相手となれば、テン・ハーグ監督も何かしら彼を封じるための対策を講じて今回のバルサ戦に臨むはず。デ・ヨングがマンUを混乱させるのか、はたまたマンUがデ・ヨングを抑えきるのかは、この試合の一つの見どころとなりそうだ。

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