ミランに現れた“新たな壁”はMF出身 カカー、ロナウジーニョを真似てきた21歳DFチャウ

ここから継続的に出番を得られるか photo/Getty Images

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レギュラー定着もありえそうなチャウ

絶不調に陥っていたミランにおいて、直近2試合の勝利に一役買った21歳のDFマリック・チャウ。彼は3バックの一角としてここ数試合で一気に存在感を高めているが、元々はカカーやロナウジーニョなどを見て育ってきたミッドフィルダーだったようだ。
 
夏にシャルケからミランへと移籍し、ここまで公式戦7試合に出場しているU-21ドイツ代表のチャウ。連敗脱出に向け布陣を3バックに変更した6日のインテル戦で久々に出番を得ると、続くトリノ戦で今季3度目のスタメン入り。DFシモン・ケアー、DFピエール・カルルと共に最終ラインを支え、公式戦8試合ぶりとなるミランの勝利に大きく貢献した。
 
そして、15日に行われたチャンピオンズリーグのトッテナム戦でも先発出場すると、今度は先制点演出の大仕事をやってのける。チャウのロングフィードから前線にいたDFテオ・エルナンデスへとボールが渡り、最後はMFブラヒム・ディアスがゴールをゲット。守備でも対峙したFWデヤン・クルゼフスキなどを抑えきり、2戦連続の勝利&クリーンシート達成を経験した。
 
伊『Gazzetta dello Sport』は、突如として輝き出したチャウがミッドフィルダーとしてプレイしていた過去を取り上げている。チャウは子供の頃からミランのOBであるカカーやロナウジーニョの背中を見て育ってきたようで、彼らの真似をしながらサッカーを楽しんできたという。しかしながら、彼にとって一番のアイドルはバルセロナやマンチェスター・シティで長く活躍したヤヤ・トゥーレだそうだ。
 
持ち前のスピードやフィジカルを活かしつつ、空中戦でも地上戦でも強さを見せ、センターバックとして活躍しているチャウだが、トッテナム戦の先制点の起点となったロングフィードは、カカー、ロナウジーニョ、ヤヤ・トゥーレなどを意識してキック精度を高めてきた賜物かもしれない。今後も彼には攻守両面における活躍が期待できそうだ。

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