爆発中のラッシュフォードはカンプ・ノウでも止まらない 堅守バルサをスピードで切り裂き、一時逆転の原動力に

ラッシュフォードの活躍もありマンUはバルサ戦1stレグをドローで終えた photo/Getty Images

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まだまだゴールが続きそうなラッシュフォード

17日、ヨーロッパリーグ決勝トーナメントプレイオフでバルセロナと対戦したマンチェスター・ユナイテッド。結果的には2-2の引き分けで終えたが、得点量産中のFWマーカス・ラッシュフォードがバルサのホームスタジアム、カンプ・ノウでも躍動。今季のバルサはリーグ戦21試合7失点と堅守を誇っているが、その守備陣をスピードで翻弄した。
 
ワールドカップ明けから公式戦15試合13ゴールと驚異的なペースでゴールを奪っていたラッシュフォード。最近は後半途中に左ウイングからセンターフォワードへポジションを移すという流れが定番化していたが、今回のバルサ戦ではスタートからCFに位置。12日のリーズ・ユナイテッド戦で見られた、FWボウト・ベグホルストがトップ下を務める布陣で臨んだ。
 
ラッシュフォードは前半から惜しい場面を作る。34分、相手のパスをインターセプトしたFWジェイドン・サンチョからパスを受け取ると、ワンタッチでエリア内に侵入。窮屈な体勢から器用にファーへシュートを放ったが、これは惜しくもGKマルク・アンドレ・テア・シュテーゲンにセーブされた。
 
後半に入ると50分にCKから先制点を奪われたが、その2分後にすぐさまラッシュフォードが同点ゴールを決める。MFフレッジのスルーパスに抜け出し、エリア右からバルサゴールに迫る。DFマルコス・アロンソをスピードで振り切ると角度のないところからニアサイドを撃ち抜き、試合を振り出しに戻した。
 
さらに59分、ショートコーナーの受け手となったラッシュフォードは対峙したFWハフィーニャを爆発的な加速で抜き去り、速いクロスを中央へ送る。MFブルーノ・フェルナンデスがコースを変えたボールはDFジュール・クンデの身体に当たり、そのままバルサゴールへ。マンUが一時的に逆転に成功した。
 
そして64分にはラッシュフォードがPK獲得かというシーンもあった。B・フェルナンデスのロングスルーパスに抜け出したラッシュフォードは、エリア内で後ろからDFジュール・クンデに倒されたが、ここはノーファウルの判定に終わった。
 
残念ながらマンUは76分にハフィーニャのゴールで追いつかれ、惜しくも勝利をあげることができなかった。しかし、ラッシュフォードは今季の公式戦ゴール数を22に伸ばしており、2019-20シーズンに記録したキャリアハイに並んでいる。
 
マンUの次の試合は19日のレスター・シティ戦であり、その次は24日にホームで迎えるELバルサ戦2ndレグ。今のラッシュフォードであればこのどちらの試合でもゴールを決めそうだが、キャリアハイ更新の瞬間がいずれかの試合で見られるか。特にオールド・トラッフォードで迎える次のバルサ戦はEL決勝トーナメント進出がかかっているだけに、チームを勝利に導くゴールが期待される。

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