西村、エウベル弾で横浜FMが開幕戦を制す! 終盤に川崎が意地見せるも昨季王者が耐え抜き勝利スタート

等々力での開幕戦に(写真はイメージ) photo/Getty Images

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21年以来の開幕戦神奈川ダービー

J1第1節で川崎フロンターレと横浜F・マリノスが対戦。2023シーズンのJリーグオープニングマッチとなった今試合は、昨季最終節まで優勝を争った神奈川の両クラブが激突することとなる。

1週間前に富士フイルムスーパーカップを戦っている横浜FMは、GKにオビ・パウエル・オビンナが先発。スタメンに復帰した松原健が右サイドバックに入った。前線にはスーパーカップでもゴールを決めた西村拓真と、1トップにアンデルソン・ロペスが入っている。川崎は谷口彰悟の抜けたセンターバックにジェジエウと車屋紳太郎がメンバー入り。最前線にはサガン鳥栖から復帰した宮代大聖が務めた。

試合は早々から動いていく。4分、川崎のビルドアップのミスをエウベルが突くと、西村にパスを出す。前に出ていたチョン・ソンリョンの位置を冷静に見て、身体の向きとは逆にシュートを放ち、ゴールネットを揺らす。川崎のミスを見逃さなかった横浜FMが先制する。
ビルドアップから攻撃の形が作れない川崎に対して横浜FMが決定機を迎える。16分、右サイドでボールを受けた水沼のクロスにフリーで合わせたロペスがシュートを放つも枠の外。直後には川崎もマルシーニョが仕掛けてカットインからシュートするものの、GKにキャッチされてしまう。

川崎も徐々にリズムをつかむと、19分にはGKからのビルドアップで山根視来が中央に入り、宮代が落ちてボールをつなげる。パスを受けた佐々木旭が左サイドから最前線に抜け出したインサイドハーフの遠野大弥にスルーパス。GKの1対1になってシュートを放ったが、オビの好セーブに遭ってゴールとはいかず。

29分にも川崎に決定機。宮代がペナルティエリア外でボールを受けると、豪快に右足を振り抜く。惜しくもゴールポストに嫌われて同点弾とはいかない。この時間から川崎が攻勢を強めていく。

しかし次にゴールネットを揺らしたのも横浜FMだった。CKからロペスがヘディングで合わせると、ボールに反応したエウベルがシュートを放って2点差と広げて前半を折り返した。

後半も両者が主導権を争う45分間に。互いにゴール前まで攻め入るものの、決定機には至らない。ゴールが欲しい川崎は前掛かりになるが、横浜FMはヤン・マテウスや新加入の井上健太らを投入して、その裏を狙っていく。

そして84分には川崎の背後を突いた途中出場のマルコス・ジュニオールが、ジェジエウにファウルを受ける。VARの結果によって決定的な得点機会阻止によってレッドカードで退場。終盤に10人になるだけでなく、次節にも出場停止となるなど、川崎のDF陣には痛いシーンとなった。

それでも川崎は後半アディショナルタイム、左サイドから佐々木が抜け出してクロスに橘田健人が合わせてゴールネットを揺らして1点差と詰め寄る。

しかし試合はこのまま終了して2-1で昨季王者の横浜FMが勝利した。富士フイルムスーパーカップに続き、強さを発揮して連勝となった横浜FM。次節はホーム開幕戦で浦和レッズと対戦する。敗れた川崎は敵地で鹿島アントラーズと対戦する。

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