“シャルケのワンダーボーイ”が華麗なる復活 スイスの地で第2のブレイク果たすドイツの才能

シャルケでは大きな期待を背負っていたマイヤー(写真はシャルケ時代) photo/Getty Images

シャルケを離れてからは苦しい日々が続いた

今からちょうど10年前の2013年、シャルケで17歳の逸材がデビューを果たした。

2014年にはドイツ代表デビューも果たすことになるMFマックス・マイヤーである。

シャルケで早々にポジションを確保したワンダーボーイの才能にはドイツサッカー界も大きな期待を寄せることになり、当時シャルケでチームメイトだったMFユリアン・ドラクスラーやレオン・ゴレツカたちとともにドイツを背負って立つ存在になると期待された。

しかし、シャルケを離れてからのマイヤーは苦しい時間を過ごすことになった。2018年に移籍したイングランドのクリスタル・パレスで結果を残せず、その後は2021年にケルン、トルコのフェネルバフチェ、翌年にデンマークのミッティランと移籍を繰り返してきた。

いつしかドイツ代表にも呼ばれなくなり、その存在感は薄れてしまった。昨年9月には27歳を迎え、もう中堅世代だ。残念ながら現時点でワールドクラスのMFとは言えないかもしれない。

だが、その才能が再び花開こうとしている。

マイヤーは昨夏にスイスのFCルツェルンと契約を結んだのだが、そこでリーグ戦15試合7ゴール2アシストと見事な成績を残しているのだ。

独『Sport1』によると、マイヤーも自信を取り戻したようだ。スイスの地で充実の日々を過ごしていると語っており、ルツェルンのスターになっている。

「再び状況が好転していることには満足しているよ。リーグ戦15試合で7ゴールには納得している。ここでは初日から上手くいったんだ。街も素晴らしく、クラブでも快適に過ごせている。すぐにチームが歓迎してくれたし、監督からの信頼も感じた。だからこそ継続的にプレイし、リズムを掴めた。ここ数年はそうじゃなかったからね」

マイヤーは将来的なブンデスリーガへの復帰も選択肢に入れているようで、今の活躍ぶりならば5大リーグでのプレイも可能かもしれない。かなり遠回りなキャリアにはなっているが、ドイツのワンダーボーイだったマイヤーは再び才能を証明している。

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