“3戦連続ウノゼロ”のV字回復 5失点大敗も味わったミランが堅守を武器に生まれ変わる

モンツァ戦無失点に貢献したトモリとチャウ photo/Getty Images

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目に見えて守備が固くなった

もう下落は止まったのか。先月9日のローマ戦から公式戦7試合未勝利という状況だったものの、今月11日のトリノ戦から19日のモンツァ戦にかけて公式戦3連勝を飾ったミラン。チームを率いるステファノ・ピオリ監督は失点回避を重視していけば、これからも勝ち続けることができると考えているようだ。
 
DFテオ・エルナンデスやFWチャールズ・デ・ケテラエルは決定機をものにすることができなかったものの、31分に決まったFWジュニオール・メシアスの先制点を最後まで守りきり、0-1の勝利をあげたモンツァ戦のミラン。
 
これにより、11日に行われたトリノ戦、15日に行われたチャンピオンズリーグのトッテナム戦と3試合連続でのウノゼロ(得点1、失点0での勝利)を達成。先月はラツィオ戦で4失点、サッスオーロ戦で5失点を喫していただけに、無失点で試合を終えられるようになったことは大きな変化と言えるだろう。
 
伊『Gazzetta dello Sport』によると、ピオリ監督は1ヵ月近く続いた最悪の状態からミランは脱することができたと考えているようで、モンツァ戦の後にこのようなコメントを残している。
 
「(立ち直ったか問われ)そう言えるだろう。トッテナム戦での1-0の勝利が我々を100%落ち着かせることはないが、3つの重要な試合で勝利をあげることができた。これからも失点しないよう続けていければ勝てるだけのクオリティはある。ここから力強く再スタートを切ろう」
 
失点が減ったことの大きな要因としては、布陣を4バックから3バックへ変更したことや、3バックの一角に入る21歳のDFマリック・チャウの台頭などがあげられる。さらに今回のモンツァ戦では負傷離脱していたDFフィカヨ・トモリが復帰しており、最終ラインの安定感はさらに増した。ここにGKマイク・メニャンが戻ってくれば盤石の状態と言えそうだが、彼が復帰するまでは引き続きGKチプリアン・タタルシャヌの活躍に期待だ。

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