今季の川崎フロンターレでカギとなる? 山根視来が中央からポゼッションの起点に

開幕戦に先発した山根 photo/Getty Images

開幕戦で横浜FMと対戦

J1開幕戦で新たな顔をのぞかせた川崎フロンターレ。特に顕著だったのが、山根視来だろう。右サイドからの積極的な攻撃参加が武器だったSBは、中盤で攻撃を組み立てていた。

17日の“金J”にどの対戦よりも早く始まった好カードは、横浜F・マリノスが前半に2ゴールを決めて2-1と逃げ切った。その試合で見られた変化は山根のインサイドでのプレイだ。

山根はボールポゼッション時に中へ絞ってパスを受け、配給役として躍動。山根が中央に入ることで、インサイドハーフの脇坂泰斗がサイドに開いてボールを受けたり、山根のキックで一気にサイドチェンジを行うなど、攻撃の選択肢が広がった印象だ。

特に33分のシーンでは中央でボールを受けた山根が左サイドに開いたマルシーニョへとロングパスを出した。マルシーニョのコントロールがうまくいかずにチャンスにはならなかったが、一本のパスで局面を打開できれば、素早いカウンターにもつなげていくことができる。

FIFAワールドカップ・カタール大会のメンバーにも選出され、昨季より経験を積んだ1年となった。今季はプレイの幅もさらに広げて、2023シーズンの川崎を象徴する選手になっていくことだろう。

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