セリエA首位独走中のナポリはCLでも優勝候補? マラドーナ時代とは違う組織的な強さはフリットも魅了する

組織として強いナポリの中でオシムヘンやクワラツヘリアが大きな輝きを放っている photo/Getty Images

CL決勝トーナメントでどんな戦いを見せるのか

2位インテルと勝ち点差15をつけ、セリエA首位を独走している今季のナポリ。かつてミランなどで活躍したルート・フリット氏は、今のナポリならチャンピオンズリーグでも優勝できると考えているようだ。
 
ルチアーノ・スパレッティ監督の下、ここまでリーグ戦23試合を戦ってわずか1敗と圧倒的な強さを見せているナポリ。18ゴールでセリエA得点ランキング首位のFWヴィクター・オシムヘンや、10ゴール9アシストを記録している新加入FWクヴィチャ・クワラツヘリアを中心にリーグ最多の56得点を記録。失点数もリーグ最少の15とチーム全体の完成度が高い。
 
3シーズンぶりの参加となったチャンピオンズリーグでもその好調ぶりを見せつけており、リヴァプール、アヤックス、レンジャーズが同居したグループステージを5勝1敗で首位通過。初戦のリヴァプール戦では4-1の大勝を収め、世界中にその強さを証明した。
 
伊『Gazzetta dello Sport』によると、1987年にバロンドールにも輝いたフリット氏が今季のナポリのサッカーについて言及。スクデットもビッグイヤーも獲得できる可能性があると見ているようだ。
 
「私はテレビ番組でナポリがチャンピオンズリーグの優勝候補だと言ったが、今もその考えは変わっていない。スパレッティのチームは私たちが見たいサッカー、つまりスピードも、素早さも、縦の動きもあるサッカーをする。イングランド勢やバイエルン・ミュンヘンは強いし、ヨーロッパでのレアル・マドリードは昨季見せたような番狂わせを起こすことができるが、ナポリは他のチームとは全く異なる」
 
「(リーグ優勝した80年代後半のナポリより強いか問われ)あの頃のナポリは(ディエゴ・)マラドーナに依存していたが、このナポリは総合的なチームであり、組織的なサッカーで楽しませてくれる。トリコロール(リーグ優勝)を勝ち取ることができるし、ヨーロッパでも躍進するだろう」
 
ナポリは22日にCL決勝トーナメントラウンド16のアイントラハト・フランクフルト戦1stレグが控えているが、リーグ戦7連勝中の勢いをCL決勝トーナメントにも持ち込むことができるのか。昨季ヨーロッパリーグ王者のフランクフルトもワールドカップ明け1敗のみと調子は悪くないだけに、簡単な試合にはならないはずだ。

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