アーセナルは自慢の左サイドをもう一度立て直すべし 待たれるG・ジェズス&気になるスミス・ロウの起用法

ここ最近は苦しい戦いが続くアーセナル photo/Getty Images

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左サイドはストロングエリアだ

現在のアーセナルは右サイドと左サイドで強みが異なる。右からはブカヨ・サカの突破がメインの武器となり、そこにトップ下のマルティン・ウーデゴーらが絡む形でチャンスを作り出していく。

一方の左はサイドバックにオレクサンドル・ジンチェンコが入り、ビルドアップのところから流動的だ。ジンチェンコと中盤のグラニト・ジャカがポジションを入れ替えるのも見慣れたパターンとなり、そこを活かしつつウイングのガブリエウ・マルティネッリの突破力を引き出していく。

しかし、アーセナル専門メディア『Pain In The Arsenal』はここ最近のチームが左サイドの流動性を失っていると問題視している。
シーズンの疲労もあるはずだが、前半戦に比べてマルティネッリのペースが落ちているのは事実だろう。最近は今冬に獲得したレアンドロ・トロサールを左で起用するケースもあり、マルティネッリの状態は100%とは言えないのではないか。

待たれるのは、FWガブリエウ・ジェズスの復帰だ。最前線ではエディ・エンケティアが懸命にジェズスの穴を埋めているが、ジェズスは中盤へ顔を出してチャンスメイクに絡むのも上手い。左に流れたところからマルティネッリと連携プレイで崩すのも1つのパターンで、ジェズスがいたからこそマルティネッリを活かせていたとも言える。その力はまだエンケティアには無く、ジェズスが復帰することで攻撃の流動性はまた変わってくるだろう。

もう1つは、メンバー変更だ。同メディアは左サイド活性化の切り札としてエミール・スミス・ロウの起用を進言している。アーセナルの10番を背負うスミス・ロウはポジションを失っているが、昨季プレミアリーグで二桁得点を奪うなど得点感覚の高い選手だ。思い切って左へ回してみるのも面白い。

いずれにしても左サイドの活性化は課題であり、もう一度ストロングエリアにしたい。これも優勝へのポイントになるはずで、指揮官ミケル・アルテタがどう手を加えるか注目だ。

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