イタリアの翼に完全復活のとき “左SB最高クラス”の攻撃力がローマに戻ってきた

EURO2020制覇に貢献したスピナッツォーラ photo/Getty Images

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EURO2020での怪我を乗り越えた

2021年夏に行われたEURO2020を制したイタリア代表。当時のアズーリで特別な輝きを放っていたのが左サイドバックに入るローマDFレオナルド・スピナッツォーラだった。

右利きの選手ながら左サイドバックに入るスピナッツォーラは、ウイングの選手と変わらぬレベルの突破力を誇る。2年前のイタリア代表では左サイドのロレンツォ・インシーニェが中へ入り、外をスピナッツォーラが使うケースも目立った。その突破力はロベルト・マンチーニ率いるイタリア代表に欠かせぬ武器だったのだ。

しかし、EUROではベスト8のベルギー戦でアキレス腱を負傷する大怪我を負ってしまった。長期離脱することになり、スピナッツォーラにとっては苦しい時間の始まりだった。
あれから1年半。すでに復帰は果たしていたが、伊『Gazzetta dello Sport』はようやく本来のキレが戻ってきたのではないかと最近のパフォーマンスを称える。大きな怪我だったため、トップコンディションに戻るまで時間がかかるのも仕方がない。

ローマは23日にヨーロッパリーグ決勝トーナメント・プレイオフ2ndレグでザルツブルクと対戦し、スピナッツォーラはこのゲームで自慢のドリブルから2アシストを記録。その突破力はEUROで見せていたものだ。

抽選の結果、ローマはヨーロッパリーグ・ベスト16で久保建英が所属するレアル・ソシエダと対戦する。まだスタメンは分からないが、ポジションによっては久保とスピナッツォーラがマッチアップするときがくるかもしれない。ソシエダ側はあの強烈な突破を止める必要があり、スピナッツォーラに自由を与えると危険だ。

同メディアは2026年のワールドカップ出場を目指すイタリア代表にも大きな戦力とスピナッツォーラを称えており、完全復活をマンチーニもジョゼ・モウリーニョも喜んでいるはず。ローマの左サイドはここからもっと危険なエリアとなっていくに違いない。

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