“守り勝った”バルサがエル・クラシコで連敗ストップ! 虎の子の1点を死守しスペイン国王杯で宿敵レアルを下す
ケシエの生んだオウンゴールが決勝点となった photo/Getty Images
続きを見る
今季3度目の対戦となった
3日、スペイン国王杯(コパ・デル・レイ)準決勝1stレグ、レアル・マドリード対バルセロナの一戦が行われた。レアルはDFダビド・アラバやDFフェルランド・メンディが負傷中のため、DFナチョ・フェルナンデスが左サイドバックで起用された。アンカーはMFオーレリアン・チュアメニではなくMFエドゥアルド・カマヴィンガが務めた。
一方のバルサは負傷離脱中のFWウスマン・デンベレやMFペドリに加え、FWロベルト・レヴァンドフスキも左足のハムストリングを痛めてしまい欠場。センターフォワードにはFWフェラン・トーレスが入った。公式戦2連敗中ということもあり、エル・クラシコでの勝利を復調のきっかけとすることが期待された。
序盤はホームのレアルが積極的に攻め立てる。試合開始直後の1分、MFルカ・モドリッチが最終ラインの裏に抜け出すと右サイドからエリア内に侵入。オフサイドではあったがニアに際どいシュートを放ち、いきなりバルサゴールを脅かした。
さらに12分にはFWヴィニシウス・ジュニオールの左からのクロスにFWカリム・ベンゼマがエリア内で反応。胸トラップからのボレーシュートでネットを揺らしたが、これはオフサイドでノーゴールとなった。
ところが先に試合を動かしたのは押し込まれていたバルセロナだった。26分、バルサが高い位置でボールを奪うとスルーパスを受けたMFフランク・ケシエがエリア内に侵入。シュートはGKティボー・クルトワにセーブされたが、跳ね返りがDFエデル・ミリトンに当たり、ナチョもクリアしきれずオウンゴールに。最初はケシエのオフサイドでノーゴールかに思われたが、VARによるチェックを経てゴールが認められた。
その後は守備を固めるバルサの隙をボールを保持するレアルがじっくり窺うという時間が続いた。41分にはMFトニ・クロースの左サイドからの対角のロングボールに右サイドのDFダニエル・カルバハルが合わせたが、シュートはバーの上へと飛んでいった。
0-1で迎えた後半、レアルがバルサを攻め立てるという構図は変わらず。49分、MFフェデリコ・バルベルデの右からのクロスにヴィニシウスが合わせたが、バルサの身体を張ったディフェンスに阻まれる。58分にはヴィニシウスの左からのクロスがそのままゴールへ飛んでいったが、これはGKマルク・アンドレ・テア・シュテーゲンがしっかりと弾き出した。
攻勢を強めたいレアルは67分にナチョに代えてFWロドリゴ・ゴエスを投入。ロドリゴは右ウイングに入り、バルベルデがインサイドハーフ、クロースがアンカー、カマヴィンガが左SBにポジションを移した。対するバルサは69分、FWハフィーニャに替えてFWアンス・ファティをピッチに送り出す。ファティがCF、F・トーレスが右WGという並びに変わった。
すると72分、F・トーレスの右サイド突破から中央のケシエに絶好のパスが通る。シュートは枠内に飛んだが運悪くファティに当たってしまい、追加点とはならなかった。
74分、レアルのカルロ・アンチェロッティ監督はクロースをベンチに下げてチュアメニを投入。84分にはモドリッチを期待の18歳FWアルバロ・ロドリゲスに替え、最後の勝負に出る。その後ロドリゴが中に切り込んでから惜しいシュートを放つ場面もあったが、わずかに枠の右へと外れてしまった。
最後までレアルにゴールを許さなかったバルサは0-1のまま試合終了のホイッスルを迎えた。カンプ・ノウで行われる準決勝2ndレグに向け大きなリードを得た。公式戦2連敗と厳しい状況に陥っていたバルサだが、この勝利により多少は自信を取り戻すことができただろう。