34歳のDFリーダー・吉田麻也は「急速に成長している」 シャルケ生き残りへ救世主はサムライだ

シャルケでプレイする吉田 photo/Getty Images

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残留へ守備の安定は不可欠

1シーズンでの降格は避けられないかと思われたドイツ1部のシャルケだが、ここへきて希望が見えてきた。

救世主候補の1人は、日本代表のディフェンスリーダーを務める吉田麻也だ。

今季よりシャルケでプレイする吉田は、ここまでリーグ戦22試合すべてにフル出場している。シャルケでも最終ラインを束ねるリーダーで、キャプテンマークを巻くゲームもある。
ただ、船出はなかなか厳しいものだった。第4節でウニオン・ベルリンに1-6のスコアで敗れるなど、失点が止まらない守備陣には批判も集まった。当然吉田も批判の対象だ。ここまで失点数はリーグワースト2位となる42失点もあり、守備が機能してきたとは言い難い。

状態が変わり始めたのは、今年1月のケルン戦からだ。シャルケはこのケルン戦からボルシアMG、ヴォルフスブルク、ウニオン・ベルリンと4試合続けてスコアレスドローでゲームを終え、ついに前節のシュツットガルト戦で今季3勝目(2-1)を手にした。

独『Kicker』も吉田の後見度を称えており、後半戦より調子が上がってきたと評価する。

「スピード不足が弱点とされてきたが、そこから安定感のあるセンターバックへ変わった。ワールドカップを戦った吉田は急速に成長している」

吉田は今季25試合に出場し、なおかつシャルケが1部残留を果たした場合は自動で契約が1年延長されるという。DFBポカールも合わせると24試合に出場しているため、1つ目の条件はあと1試合でクリアされる。あとは最下位から抜け出せるかどうか。

勝ち点は14位のヘルタ・ベルリンとも4ポイントしか変わらないため、まだ残留は可能だ。今冬に獲得したDFモリッツ・イェンツも吉田の頼れるパートナーとなりつつあり、何とか残留を手にしたいところ。残留への第一条件は守備の安定にあるはずで、吉田にかかる期待は大きい。

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