イタリアに現る195cmの巨人FW “セリエD”からルーマニアリーグ得点王候補へと駆け上がる大躍進

FCSBで活躍するコンパーニョ photo/Getty Images

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今季はカンファレンスリーグも経験した

2018、2022と2大会続けてワールドカップ出場を逃しているイタリア代表では、センターフォワードの人員が不足していると指摘されてきた。

今もその答えは見つかっていないが、5大リーグ以外でプレイしている選手にも目を向けるべきなのかもしれない。

今季ルーマニアの1部リーグにて注目を集めているのが、パレルモ出身の25歳FWアンドレア・コンパーニョである。
特長は195cmのサイズだ。25歳のコンパーニョはルーマニアの名門FCSB(ステアウア・ブカレスト)でプレイしており、今季リーグ戦24試合で16ゴールを記録。これは得点ランク1位タイの数字で、ルーマニアの地でちょっとしたブレイクを果たしているのだ。

コンパーニョはエリート街道を歩んできたわけではなく、キャリアのスタートはイタリアのセリエDからという苦労人だ。

セリエDのドゥエトッリ、ピネローロ、ボルゴセジア・カルチョ、ヌオレーゼ・カルチョといった国内下位リーグに所属するクラブを渡り歩き、2018年にはイタリアを離れてサンマリノのSPトレ・フィオリへ移籍。ここで2018-19シーズンに22ゴールを挙げて得点王を獲得し、2020年にルーマニアのFCクラヨーヴァへと移籍した。

珍しいキャリアとなっているが、地道に重ねてきた努力が25歳になって花開いたのだ。クラヨーヴァでの活躍から、現在所属するFCSBへとステップアップすることになり、今では得点王候補だ。

イタリア世代別代表での経験等は無いが、無視できない選手ではある。ここから5大リーグへのステップアップが叶えば、アズーリ入りも不可能ではない。

5年前までセリエDにいた選手がルーマニア国内リーグで得点王候補とは見事であり、何より195cmのサイズは魅力だ。結果は0勝だったものの、今季はFCSBのエースとしてUEFAカンファレンスリーグも経験し、アンデルレヒト戦でゴールも記録した。今後のキャリアが楽しみな選手で、どこまで駆け上がれるか注目だ。

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