“日本代表の課題”を解消するのは上田綺世か 欧州挑戦1年目から得点王が射程圏内

今季ここまで13ゴールを決めている上田 photo/Getty Images

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直近のリーグ戦7試合で6ゴール

セルクル・ブルージュに所属する日本代表FW上田綺世が絶好調だ。この調子で行けば、欧州挑戦1年目から得点王も狙えるだろう。

4日に行われたジュピラー・プロ・リーグ第28節で、セランと対戦したセルクル・ブルージュ。この一戦でスタメンに名を連ねた上田は1-1で迎えた32分、後方からきた浮き球のボールを左足で華麗にトラップしてGKと1対1になると、ゴール右に冷静に流し込み、逆転ゴールを決めた。

そして、55分にはケビン・デンケイのスルーパスに反応。ペナルティエリア内に侵入すると、豪快に右足を振り抜き、追加点を決めた。2ゴールの活躍で、勝利に貢献したのだ。
セラン戦の2ゴールで、上田は今季のリーグ戦でのゴール数を「13」まで伸ばした(得点ランキング4位タイ)。これにより、2020-21シーズンのベルギーリーグ得点王で、今季も得点ランキングのトップに立つポール・オヌアチュとの差はわずかに「3」。得点ランキングのトップが射程圏内となっている。

さらに、オヌアチュは今冬の移籍市場でサウサンプトンへの移籍を決断しており、これ以上ゴール数が伸びることはない。一方で、上田は直近のリーグ戦7試合で6ゴールと、1月末からさらに調子を上げている。

セラン戦でも見られたが、ダイアゴナルランとプルアウェイの使い分けに長け、相手DFとの駆け引きが非常に巧み。また、この一戦で最多シュート数(7本)を放つなど、シュートシーンも確実に増えており、ゴールや結果への意識もより高くなった。ボールが集まるということは、チームメイトたちからの信頼の表れでもあるだろう。

はたして、残り6試合となったジュピラー・プロ・リーグのレギュラーシーズンで、上田はどこまでゴール数を伸ばすことができるのか。まもなく2026年のW杯へ向けた代表活動も始まる。日本代表の長年の課題とされてきた「決定力不足」を解消するのは、上田かもしれない。

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