三笘は“プレミアNo.1ドリブラー”となる 急激に上がってきたドリブル成功ランクが示す質の違い

ブライトンでの活躍が続く三笘 photo/Getty Images

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失敗数が少ない圧巻のクオリティ

ブライトンで活躍を続ける日本代表FW三笘薫の突破力は、現在のプレミアリーグでもトップレベルと言っていい。その凄さは見た通りだが、数字の面でも上位に食い込んできた。

ここまで三笘はプレミアリーグで32回のドリブルを成功させているが、これはリーグ第11位タイの数字だ。それも三笘が定位置を確保したのは10月末頃からで、序盤はベンチスタートが大半だった。それを考えると、第11位まで数字を上げてきたのは見事と言うしかない。

TOP10も目の前だ。10位はウォルバーハンプトンFWアダマ・トラオレで33回、8位タイにウェストハムMFサイード・ベンラーマ&ニューカッスルMFジョエリントン(34回)、7位クリスタル・パレスMFミカエル・オリーズ(35回)、5位タイにニューカッスルMFアラン・サン・マクシマン&ブライトンMFソリー・マーチ(36回)。
4位クリスタル・パレスFWウィルフリード・ザハ(37回)、2位タイにアーセナルFWガブリエウ・マルティネッリ&クリスタル・パレスMFエベレチ・エゼ(40回)、1位がアーセナルFWブカヨ・サカ(45回)だ。

三笘はここまで1102分間プレイしているが、TOP10に入っている選手で三笘よりプレイタイムが少ないのはアダマ・トラオレ(1096分間)とアラン・サン・マクシマン(752分間)の2人のみ。やはりこの2人はスピードを含め現在のプレミアを代表するドリブラーと言える。

今のペースならば三笘も近いうちにTOP10へ入るはずで、対戦相手もまだまだ手を焼いている段階だ。研究は進んでいるだろうが、完璧に三笘を止めるのは難しい。

仮に来季開幕からスタメンでプレイできれば、数字の面でも三笘はプレミアリーグNo.1ドリブラーになるのではないか。

また三笘はTOP11のうち、ドリブルの失敗数が28回と最も少ない。たとえば1位のサカは45回成功させているが、失敗も73回とかなり多い。三笘のように成功数が失敗数を上回るタイプのドリブラーは稀で、それだけ確率の高い仕掛けと言える。

果たして今季どこまで数字は伸びていくのか。日本人アタッカーがプレミアのドリブル成功ランクTOP10入りを争う日がくるとは特別な感覚であり、この興奮はまだまだ続いていくはずだ(データは『WhoScored』より)。

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