ドンナルンマは”世界最高のGK”になれるのか イタリアの若き守護神に試練のシーズン

PSGのゴールを任されるドンナルンマ photo/Getty Images

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ナント戦ではニアを破られてしまった

今冬にはライバルだったケイロル・ナバスがノッティンガム・フォレストへとレンタル移籍し、パリ・サンジェルマンのGK1番手はイタリアの若き守護神ジャンルイジ・ドンナルンマで固まった。

2021年にはアズーリの守護神としてEURO2020制覇にも貢献しており、当時は世界TOP5に入るGKとの見方もあった。

しかし、ここ最近は評価が揺れている。2月に行われたバイエルンとのチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦1stレグでは相手のFWキングスレイ・コマンに決勝点を奪われたが、このシュートも一部ではストップ出来たのではないかとドンナルンマに厳しい目が向けられた。シュートにはスピードがあったものの、コースはドンナルンマの正面だった。弾き出せたのではと感じた人も多いだろう。
疑問は4日のリーグ・アン第26節・ナント戦でも続く。2点リードで迎えた31分、相手のFWリュドヴィク・ブラスが左サイドから仕掛け、左足でクロス。これが狙ったのか分からないが、グラウンダーのボールがドンナルンマの守っていたゴールのニアサイドを抜けてゴールへ突き刺さったのだ。

不意を突かれたとはいえ、ニアを空けてしまう対応には疑問も残る。ゲームは4-2で勝利したものの、今のドンナルンマを世界最高級と評価するのは難しいかもしれない。

8日にはバイエルンとの運命の2ndレグを迎える。1stレグを0-1で落としているパリは何としても勝つ必要があり、そのためにも守備陣がバイエルンの攻撃を抑えなければならない。スペイン『as』はドンナルンマのハイパフォーマンスも欠かせないと指摘しているが、ドンナルンマの状態は上がっているのか。今季は辛口評価を受ける機会が多くなっており、若きイタリアの守護神には少々厳しいシーズンとなっている。

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