A・ファティは100%の状態に戻ったのか 20歳のホープがバルサ&スペイン代表のエースになる日は

バルサでは10番を背負うファティ photo/Getty Images

今季はまだリーグ戦3ゴールに留まる

バルセロナではMFガビ、ペドリといった若手が存在感を増しているが、前線でそれに続いてほしいのがアンス・ファティだ。

クラブのカンテラより出てきた20歳の才能にかかる期待は大きく、指揮官シャビ・エルナンデスも出番を与え続けている。継続的に出番を得ることで、良い感覚を掴んでほしいとの思いがあるのだろう。

しかし、なかなか結果がついてこない。今季リーグ戦得点数は3点に留まっており、最後に決めたゴールは昨年10月20日のビジャレアル戦まで遡る。今月2日に行われたレアル・マドリードとのスペイン国王杯・準決勝1stレグでは味方のフランク・ケシエが蹴ったシュートがファティに当たってしまい、追加点の決定機を逃してしまう不運なトラブルまであった。ファティにとっては不運と言うしかなく、明らかに流れは良くない。

スペイン『as』が気にかけているのは、怪我からの復活具合だ。ファティは昨季も怪我に苦しんでおり、本人の感覚が100%の状態に戻っているのかは分からない。同メディアも以前の爆発力がないと不安視しており、大きい怪我を負った場合はフォームが100%の状態に戻らないことも珍しくない。

昨年のワールドカップ・カタール大会で思うような結果を残せなかったスペイン代表は、ルイス・デ・ラ・フエンテを指揮官に迎えて新たなスタートを切る。彼らが長らく抱えている問題はセンターフォワード不足で、まずはEURO2024へ向けてその問題を解決していかなければならない。ファティもその候補者となるだけのポテンシャルはあるはずだが、バルセロナとスペイン代表のエースになる日はくるのか。現段階では、クラブでも代表でもエースと呼ぶわけにはいかないだろう。

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